TOPRPAコラムRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは?仕組みと導入するメリットをわかりやすく解説

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは?仕組みと導入するメリットをわかりやすく解説

2018/04/24

基礎知識

  • facebook
  • twitter
  • hatena
01

RPA(Robotic Process Automation /ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、一言でまとめるならば頭脳労働者(ホワイトカラー)のデスクワークを認知技術や機械学習を利用して自動化する概念を指す言葉です。狭義には、それを実現するために導入されるソフトウェア型ロボットのことを指します。あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、その仕組みを理解すればきっと身近に感じられるはずです。

また、その言葉の印象から一見すると複雑そうに感じますが、プログラミングを必要とせず、特別な知識を持ってなくても心配ありません。そこで本記事では、RPAの概要や仕組みを一から丁寧に解説します。

RPAによる定型業務の自動化に興味がある方は、ぜひ最後までお読みください。

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは?

RPAは、「Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」を略した言葉です。ホワイトカラー業務(頭脳労働)を効率化・自動化する取り組みで導入されており、「デジタルレイバー(仮想知的労働者)」とも呼ばれています。

自動車や電子部品などを製造する工場の場合は産業用ロボットの普及が進んでいますが、オフィス業務などの場合は遅れているのが現状です。

一方、RPAはこれまで難しいとされていたオフィス業務を効率化・自動化を実現する仕組みで、普及すれば担当者が抱えている業務の負担が大きく減ることが期待されています。また、少子高齢化で労働人口の減少が問題となっている現在、RPAを利用した生産性向上は人手不足の問題を解決する重要な手段です。

IT技術が進化し、IoT(モノのインターネット)やAIの活用によって起こる第四次産業革命において、RPAは重要な役割を担っているといっても過言ではないでしょう。

RPAの仕組み

RPAの仕組みを解説する上でまずお伝えしたいことが、『RPAはプログラミングが不要である』という点です。

RPAに類似するものとして、Excelのマクロ処理がありますが、マクロのようにプログラミングが必要な技術を利用して処理を自動化するには専門のスキルが必要となり、業務内容を変更した際には合わせて処理内容の変更が必要となり、難解なプログラムを修正しなければなりません。さらに、そのプログラムを作成した人物が離任してしまっていたり不明だったりして、内容がブラックボックス化されてしまい、修正しようとしても解析や調査を要し、時間がかかってしまうことがあります。

それに対し、RPAは人が行うパソコン操作をソフトウェア型ロボットに記録させることで、オフィス業務を効率化・自動化する仕組みです。たとえば、RPAに任せたい作業をパソコン上で実践して操作手順を覚えさせることにより、次回からその作業を代行してもらうことが可能となります。感覚としては、入ってきたばかりの新人に作業の様子を見せてあげるような感覚です。

RPAで操作手順を記録したものを、WinActorでは『シナリオ』と呼んでいます。『ワークフロー』と読み替えるとよりわかりやすいかもしれません。上述しましたがシナリオ作成にプログラミングの知識は不要で、画面上で作成・修正ができ作業内容もワークフローのように可視化されているため、誰でも理解しやすいのが特長です。

つまり、RPAを用いれば、手順が決まった定型業務を容易に自動化できます。プログラミングの知識がなくても、パソコン上で行われるホワイトカラー業務を効率化・自動化できるのがRPAの大きな特長です。

RPAを導入する5つのメリット

ここで、RPA導入による企業へのメリットを「5つ」ご紹介します。

1.ホワイトカラー業務の自動化・効率化

上述してきましたが、RPAはオフィス業務の代行を可能とします。誰もが簡単に業務の効率化・自動化を実現できるのがRPAを導入する大きなメリットです。

2.生産性向上

従来は人間にしかできなかったオフィス業務をRPAに代行させることにより、担当者は他の業務に時間を割くことができるようになるため、生産性の向上が期待できます。また、新たなビジネスを推進する余裕も生まれます。

特に人材不足に悩む企業の場合、生産性向上は大きな課題です。RPAを導入することにより、業務改善に大きく寄与することでしょう。

3.人的ミスの防止

人間が行う作業には、意図せず、ミスが起こってしまうことがあります。人間が集中力を持続できる時間は限られており、特に繰り返し行う作業の場合は、問題が発生していても気づきにくくなるでしょう。

他にも、月次で数日しか対応しないがミスが許されず作業量も多いような繁閑差のある作業は、担当者にとって大きな負担になったりミスした際の手戻りが大きかったりすることがあります。

一方、RPAは一度記録した作業を正確に再現してくれるので、人的ミスの防止になります。ロボットであるRPAはどれだけ作業しても、人間のように集中力が途切れて精度が下がると言ったこともありません。このことから、時間のロスや損害を回避することや、業務品質向上に大きく貢献してくれることでしょう。

4.コスト削減

たとえば、人間であれば10分かかる作業が、RPAであれば半分以下の作業時間で済むようになったという声はとても多く聞かれます。また、RPAは時間や曜日が関係なくいつでも作業が可能であり、設定次第で決められた日時に作業を実行することもできます。つまり、日々の作業工数削減・残業削減・休日出勤不要となり、その結果、人件費削減につながるという考え方ができるでしょう。

その他、新規事業に際して、本来はシステム開発費が発生してしまうというケースでも、システム化しようと考えていた業務の内容をRPAが代行することによって開発が不要となり、大きな費用がかからずに業務改善を行えたというケースもあります。

5.人材不足の解消

少子高齢化によって将来の労働人口減少が懸念されています。内閣府によると、2014年には6,587万人いた労働力人口が2060年には3,795万人に減少し、総人口に占める労働人口の割合は2014年の約52%から2060年には約44%に低下する見立てとのことです。

RPAは、日本が抱える、このような労働人口減少の問題解決にも貢献します。RPAで人間でなくてもかまわない定型業務を自動化すれば、人間が行うべき業務が精査されより効率的に業務を遂行することが可能になるでしょう。

RPAは作業ができる時間の制限も無く、一度覚えこませれば繰り返し作業を行ってくれるため、ホワイトカラー業務における人材不足の問題解消に大きな期待が寄せられています。

参照:第2章 人口・経済・地域社会の将来像 – 内閣府

RPAを導入する上での3つの注意点

RPAを導入する際に、注意しておくべきポイントを「3つ」ご紹介します。

1.RPAの機能や価格を比較して選ぶ

RPAは製品によって機能や価格が異なります。もちろん特長にも違いがあるため、重視したい機能や適用したい業務により、選択する製品は様々です。RPAの導入で失敗しないためには、各社のRPAツールを機能面、提供サービス面でよく比較して選んでください。

また、RPAはそれぞれUI(ユーザーインターフェース)が異なるため、使い勝手にも差があります。機能が豊富でもUIが分かりづらいと導入後に使いづらく感じてしまうことがあるでしょう。

その他、技術的なサポート体制は万全かなども、ぜひチェックしてください。

2.RPAを使う業務範囲をよく検討する

RPAを導入する前に、どんなオフィス業務を効率化・自動化したいのかを考えてみてください。RPAは幅広い業務に対応できるとはいえ、人間が手作業したほうが向いている業務もあります。

たとえば、特定のキーワードが含まれたテキストなどを仕分けする場合、RPAに任せれば自動で作業を行ってくれます。しかし、その他によく使われている関連キーワードや略語に気づくことができません。

一方、人間が作業を行えば、「このキーワードもよく見かけるな」と気づいてシナリオに追加できるので、より情報収集の精度が高くなります。

かといって、これらの作業には手間も時間もかかるので、業務効率化にはRPAの力が必要です。RPAの効果を高めるには、ここまではRPAに任せる、ここからは手作業で行うと線引きをすることで、業務の質を高めることができるでしょう。

3.RPAは人間とロボットの業務分担を実現するツール

AI(人工知能)の発達やRPAの普及によって、人間の仕事が奪われるのではないかという懸念を抱いている方もおられると思います。しかし、少し視点を変えて考えてみましょう。

RPAは人間の仕事を奪うのではなく、人間の仕事をサポートする存在です。単純作業や工数のかかる業務をロボットに任せることにより、クリエイティブな業務などに注力できるようになります。

つまり、RPAは人間とロボットの業務分担を実現するツールであり、業務の負担を軽減してくれる心強い味方です。これまで定型業務など単純作業に奪われていた時間が空けば、より満足度の高い業務に力を注げるようになるのです。

RPAに限らずツールはどう活用するかが重要といえます。第四次産業革命が進んでいる現在、RPAの導入で業務効率化や生産性向上に取り組むことは企業の利益につながるといっても過言ではないでしょう。

おわりに

RPAがどのような概念なのか、また導入時にどういったメリットがあるのか、おわかりいただけたでしょうか。

RPAは生産性向上、コスト削減、人材不足解消など、企業にさまざまなメリットをもたらします。仕事はもちろん、働き方改革をサポートしてくれるパートナーとして、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

その他の事例

TOPページへ戻る