TOP導入事例座談会 : 制作チームが語る、2019年9月25日発刊『WinActor®実践ガイド』のおすすめポイント

座談会 : 制作チームが語る、2019年9月25日発刊『WinActor®実践ガイド』のおすすめポイント

実践ガイド監修メンバー

左から:
・小山 哲明 (NTTデータ アイ 第三事業部 労働情報担当 RPAソリューションチーム 課長代理)

・標 千枝(NTTデータ 社会基盤ソリューション事業本部 ソーシャルイノベーション事業部 デジタルソリューション統括部 RPAソリューション担当 課長代理)

・佐藤 善毅(NTTデータ 社会基盤ソリューション事業本部 ソーシャルイノベーション事業部 デジタルソリューション統括部 RPAソリューション担当 課長代理)

・左藤 孝(株式会社Blueship ITサービス統括部 課長代理)

 

2019年9月25日、NTTデータが監修した「WinActor実践ガイド」が発売されました。皆様が実務の中でWinActorを活用されることを大前提に、必要となる知識や操作方法だけでなく、「受信メールの内容転記」「Webアプリのエラー検知」といった作業を自動化するための具体的な方法(シナリオ作成方法)などについてまとめてあります。

本稿では「WinActor実践ガイド」の企画・監修に携わった制作チームの4人に、出版までの裏話や、特に注力したポイントなどについて聞きました。

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初級~中級クラスの利用者に向け、内容と価格のバランスが取れた一冊に

――まず本書の企画の経緯を。

佐藤: 当社では2017年2月からWinActorの利用研修を始めました。その年の12月からはヒューマンリソシアさんと共同で開発したコンテンツで研修を行っていますが、参加される方が増えるにつれ、研修内容に対して様々なご意見やご要望をいただくようになっていました。インプレスさんから技術本出版のご提案をいただいたのは、ちょうどその頃です。「だったら研修の見直しと合わせて、ガイド本もつくってみよう」ということになったんです。

標: 今回の本は、研修全体を見直す中での、アウトプットの一つということですね。

小山:この本の扱う内容のレベルに影響を与える読者層を決めるのには時間をかけましたね。最初の打ち合わせが2018年7月でしたが、最終的に初級~中級者向けということに決まったのは2019年の3月頃でした。

佐藤: WinActorを利用されているのは、半数以上がプログラミング経験のない方です。そこで本書も「会社で担当に任命されたはいいけれど、基本的な使い方しかできず、使いこなしているとはいえない」という、初級レベルの方を一番に想定しています。また、より高度な使い方がしたい、エキスパート検定のために勉強したいという中級レベルの方に向けた内容も盛り込みました。

左藤: 専門職の方が買う技術本はテクニカルな内容の密度が濃い分、価格が高い傾向がありますが、今回の本は価格を抑えつつ、実用的な内容をできるだけたくさん詰め込んで、初級~中級の方々にも手に取りやすいようにすることを目標にしました。

その結果、通常技術本は3,000円~といった価格帯が多い中、253ページのボリュームで1,850円(税別)と設定しました。消費税が上がったので現在は2,000円を超えてしまいましたが、当初は税込みでも2,000円を切っていました。WinActorを実務で使われる方に気軽に手に取っていただける価格にしたい、というこだわりは企画当初から根底にありましたね。

ユーザー、技術支援者、研修担当者らのニーズを反映させたコンテンツ

――掲載するコンテンツは、どのように選定を?

佐藤: 掲載コンテンツを決めるにあたっては、まずお客様先でWinActorの技術支援を担当しているスタッフ、研修を担当しているスタッフに集まってもらい、お客様が躓きがちなところや、重要度が高い割に、あまり知られていない知識などについて情報を集めました。皆、技術支援や研修を2~3年は担当しているスタッフなので、ヒアリングではそうした仕事の中でいろいろと自分たちが「溜めていたこと」ことを吐き出してもらった、という感じでしたね。

左藤: お客様が躓きがちなところというと、やはり実践的なシナリオ作成の方法です。例えば車の運転を例にすると、ハンドルやブレーキの使い方を学んだからといって、運転が上手くなるわけではありませんよね。WinActorも研修で基本操作を学んでも、実際に使えるシナリオをつくるのはハードルが高いということです。そこで本書でも実際のシチュエーションに沿った内容を選定して解説するようにしました。

標: 他にも当社には、お客様から寄せられる質問がデータとして蓄積されていますので、FAQを一覧にしたり、ユーザーフォーラムに寄せられている相談をチェックしたり、ニーズの把握に1ヵ月ほどかけました。ですから掲載内容は、お客様が実際に困っていることの解決や、やりたいと思われていることの実現をサポートできるものになっていると思っています。

――解説の方法について、工夫したところは?

左藤: お客様が実務の中でシナリオをつくるときの道標になるよう、現場の業務に近いシチュエーションを想定して、実践的なシナリオ作成の手順を採り上げています。

小山: 手順紹介の中では、「使いこなせるようになれば便利な機能」を採り上げて、それに慣れていただけるように工夫したり、最新版(WinActor v6)の新機能について盛り込んだりしているのも特長です。

小山さん

佐藤: 新機能は利用方法の事例がないと、どう使えばいいのか分かりにくいですからね。手順というストーリーの中で使い方を紹介すれば、応用していただくこともできるだろうという考えから、そのような構成にしました。

――9月13日に「WinActorラウンジ2019」のイベントで先行販売したときの反響は?

標: お客様には、現物を見て単なるガイド本やマニュアルではないことを知っていただきたかったので、なんとか間に合わせたのですが、その甲斐あって「こういう本が欲しかった」という声をいただけました。私たちの考えていたコンセプトで間違いなかったと安心できた瞬間でした。…それにしてもスケジュールはギリギリでしたね。

小山: 出版社からは「当日までに100部刷るのが精一杯」と言われて…。我々も当日の朝9時に初めて完成品を見た、という状況でしたね。

佐藤: その100部も15分で完売してしまい、買えなかったお客様にはご迷惑をお掛けしてしまいました。

ラウンジでの販売スタッフ

各章の特長を、担当者が解説

――Chapter1はRPAについての基本説明なので、それ以降の各章について解説を。また担当者として力を入れた部分は?

【第2章のおすすめポイント】

左藤: 「Chapter 2 シナリオの基本作成」の内容は、研修を受ければ手厚く学べるものです。しかし「初めてWinActorを導入した時には、その部署の担当者が研修を受けたが、新たに導入が決まった自分の部署では、誰もWinActorに触ったことがない」というケースも、今後は増えてくると思います。

そこで研修を受けたことのない方にも、受けた方と同等の知識や操作を知っていただくために、この章を設けました。ただここに誌面を割くと、本書が完全に初級者向けになってしまうため、いかに端的に基本操作を示すかには、相当悩みましたね。

 

【第3章のおすすめポイント】

佐藤: 「Chapter3 実践的なシナリオ作成」では、「受信メールの内容転記」「WebアプリケーションからのExcelへの転記」「Webアプリケーションのエラー検知」「メール自動送信」という、実務に則した作業のシナリオ作成方法を紹介しています。

特長は、本の手順に沿ったサンプルサイト(Webブラウザから閲覧可能)があることです。

基本機能を説明するチュートリアルには、こうしたサンプルサイトがありますが、実践的なシナリオ作成にあたっても、動かしながら説明することが必要だと思ってつくりました。今後はこのサンプルサイトに機能をもっと追加して、自らWinActorを学べる環境を強化していきたいと考えています。

左藤さん

【第4章のおすすめポイント】

標: 「Chapter4 使用頻度の高いライブラリリファレンス」は、本書の特長のひとつです。WinActorは基本的なノード(自動化操作・制御のための部品)だけでもシナリオはつくれますが、開発の効率や操作性を上げるには、ライブラリ(拡張機能)をシナリオに上手く組み込むことが必要です。

しかしライブラリは400以上あるため、お客様からも詳しい資料が欲しいという声が上がっていました。本章はそれに対応したものです。現状、ライブラリについてこれほど丁寧に解説しているものは、他にないと思っています。

 

【第5章のおすすめポイント】

小山: 「Chapter5 WinActorの便利な機能」は、「●●をしたい」というニーズから、それを実現する機能を辿る構成になっており、逆引き辞典的に利用していただけます。

大部のマニュアルと格闘しなくても、すぐに必要な機能を見つけられます。お客様がよく悩まれていること100の中から、誌面の都合で70ほどに絞って機能紹介をしていますが、本当はもっとたくさん掲載したかったところです。

 

佐藤: Chapterとは別ですが、会社内でWinActorを横展開させる時に役立つ情報を掲載したコラムもありますので、そちらにもご注目いただきたいですね。

「WinActor実践ガイド」、そして研修の今後

 

――今後の展開や展望について、一言。

佐藤: 当初の目的通り、研修は本書をベースにしたものに変えていく予定です。本書の内容をハンズオンで行うことを考えつつ、今、教材や構成を検討中です。また同じく本書の内容に基づいたe-ラーニングも、年内にはスタートさせる予定です。

標: ユーザーフォーラムや小規模ユーザー会など、今、お客様同士で情報を共有し合ってWinActorのスキル向上を目指す動きが盛んになってきています。そうしたコミュニティの中で「実践ガイドに書いてあった、あの機能を…」とか「あのページの説明が…」とか、本書が共通言語になってくれれば、WinActorユーザーの輪ももっと広がっていくのではないかと期待しています。標さん

――ありがとうございました。

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