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画像マッチングはIEモードやイベントモードが使えないときの最後の手段、なるべく使わないほうがいい、という声を良く聞きます。実際、初回研修でもこのようなことを教えられるし、シナリオの作成が上達するにつれ、いかに画像マッチングを使わずに作れるかが腕の見せどころ(?)になるのではないでしょうか。しかし、自動記録アクションやエミュレーションを使えるシーンでも、敢えて画像マッチングを使ったほうがいいケースもあります。
例えばWebサイトのボタンをクリックする場合、「クリック(IE)」ライブラリを使用すると、サイトの更新によってボタンの位置が移動し、tag indexが変わるとエラーとなり、シナリオが止まってしまいます。しかし画像マッチングでボタンやアイコンをクリックさせれば、ボタンの位置が変わってもマッチング対象の画像が変わらなければシナリオが止まることはありません。
社内システムならサイトの更新が事前に周知されるかもしれませんが、外部サイトの更新情報を事前に入手することはまず無理でしょう。サイトのリニューアルでボタンやアイコンの画像が変わり、シナリオが止まってしまった場合も、画像マッチングならシナリオ作成時にキャプチャした画像と現在の画像を見比べることができるので、エラーの原因を発見しやすい利点もあります。
とはいえ、画像マッチングは画面が表示されていないとエラーになったり、マッチ率のチューニングが必要であること、多用するとシナリオファイルが肥大化するなど、特有の問題もあります。Webサイトを操作するシナリオ(に限りませんが)を作成するときは、運用後のメンテナンスも考慮しつつ、自動記録アクション、画像マッチング、エミュレーションを適材適所で組み合わせていくのが大切です。

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