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こんにちは、NTTデータ WinActor技術支援チームです。
いつもユーザーフォーラムをご利用いただき、ありがとうございます。
  
Excelファイルの自動化を行うシナリオの中にピボットテーブルの操作を入れたいと考えていらっしゃるのではないでしょうか。
既存のピボットテーブルの操作は、スイートライブラリにいくつか用意がございますが、
新規作成の操作を行うライブラリの用意は残念ながらございません。
  
WinActorでピボットテーブルを新規作成するにはどうすれば良いのか、
今回は、ピボットテーブルを新規作成する為の操作方法と使用ノード・ライブラリについてご案内したいと思います。
  
  
【注意事項】
 ショートカットキーや操作画面は、ご利用になっているOfficeの種類やバージョン等によって変わります。
 このコラムでは、最後に記載しています動作環境下で行っております。
 異なる場合は、ユーザー様の環境に合わせた操作を行ってください。
  
  
  
■リボン内の「ピボットテーブル」を選択する
ピボットテーブルを新規作成するには、「挿入」タブのリボン内の「ピボットテーブル」を選択します。
  
 《Excel タブ及びリボンのイメージ》
 
    
「挿入」タブ、リボン内の「ピボットテーブル」選択は、割り振られているショートカットキー操作又は、
画像判断で行ってください。
 ※ショートカットキーは、Altキーを押すことで確認することができます。
   
  ①ライブラリ/04_自動記録アクション「エミュレーション」 ※キー操作:Alt→N→V
  ②ノード/アクション「画像マッチング」や「輪郭マッチング」 ※アクション:左ボタンクリック
  
  
■「ピボットテーブルの作成」画面を設定する
「挿入」タブのリボン内の「ピボットテーブル」の選択が完了すると、「ピボットテーブルの作成」画面が表示されます。
  
 《ピボットテーブルの作成画面イメージ》
 
    
「ピボットテーブルの作成」画面の操作は、対象によって異なります。
対象に合わせた操作を行っていきましょう。
  
1)ボタンのチェック
 「テーブルまたは範囲を選択」や「新規ワークシート」、「このデータをデータ モデルに追加する」等の
 ○や□のチェック。
   ①ライブラリ/04_自動記録アクション/02_UIオートメーション「クリック(UIA)」
   ②ライブラリ/04_自動記録アクション「エミュレーション」 ※キー操作:S
   ③ノード/アクション「画像マッチング」や「輪郭マッチング」 ※アクション:左ボタンクリック
  
2)範囲や場所の設定
 「テーブル/範囲」や「場所」等の設定。
   ①ライブラリ/04_自動記録アクション「文字列設定(WIN32)」
   ②ライブラリ/04_自動記録アクション「エミュレーション」 ※キー操作:T 又は L
    ノード/アクション「文字列送信」
   ③ライブラリ/04_自動記録アクション「エミュレーション」 ※キー操作:T 又は L
    ノード/アクション「クリップボード」 ※クリップボードに値を設定
    ライブラリ/04_自動記録アクション「エミュレーション」 ※キー操作:Ctrl+V
  
3)ボタンのクリック
 「接続の選択」や「OK」等のボタンのクリック。
   ①ライブラリ/04_自動記録アクション/02_UIオートメーション「クリック(UIA)」
   ②ライブラリ/04_自動記録アクション「エミュレーション」 ※キー操作:C 又は Enter
   ③ノード/アクション「画像マッチング」や「輪郭マッチング」 ※アクション:左ボタンクリック
   
【参考】
 「テーブル/範囲」や「場所」は、「ピボットテーブルの作成」画面を起動する前に、
 対象データを予め選択していたり、挿入位置のセルをアクティブにしておくと、
 「ピボットテーブルの作成」を起動した時、自動で設定されますので、設定の手間が省けます。
 対象データの選択は、ライブラリ/18_Excel関連/08_範囲「Excel操作(範囲選択)」をご利用ください。
 挿入位置のセルのアクティブ化は、ライブラリ/18_Excel関連/11_カーソル操作「Excel操作(カーソル移動)」をご利用ください。
  
  
■「ピボットテーブルのフィールド」を設定する
「ピボットテーブルの作成」画面の設定が完了し、「OK」ボタンを押下すると、
Excelファイルの指定した箇所に空のピボットテーブル、右側に「ピボットテーブルのフィールド」が表示されます。
  
 《Excel 空のピボットテーブル及びピボットテーブルのフィールドのイメージ》
 
  
「ピボットテーブルのフィールド」の操作は、対象や行いたい操作によって異なります。
対象や行いたい操作に合わせた操作を行っていきましょう。
  
1)フィールド名左横□のチェック(エリアは自動で割り振られます。)
   ①ライブラリ/04_自動記録アクション/02_UIオートメーション「チェック状態設定(UIA)」 
      ※アクション設定:値⇒true(チェックを入れる時)、値⇒false(チェックを外す時)
   ②ライブラリ/04_自動記録アクション「エミュレーション」
      ※キー操作:F6  (ピボットテーブルフィールドのアクティブ化)
     ライブラリ/04_自動記録アクション「エミュレーション」
      ※キー操作:Tab (フィールド名欄の移動)
     ライブラリ/04_自動記録アクション「エミュレーション」
      ※キー操作:Down (指定のフィールド名への移動)
     ライブラリ/04_自動記録アクション「エミュレーション」
      ※キー操作:Shift+Enter (□のチェック)
   ③ノード/アクション「画像マッチング」や「輪郭マッチング」
      ※アクション:左ボタンクリック
  
2)フィールド名のコンテキストメニューの操作(任意のエリアを指定できます。)
   ①ライブラリ/04_自動記録アクション「エミュレーション」
      ※キー操作:F6  (ピボットテーブルフィールドのアクティブ化)
     ライブラリ/04_自動記録アクション「エミュレーション」
      ※キー操作:Tab (フィールド名欄の移動)
     ライブラリ/04_自動記録アクション「エミュレーション」
      ※キー操作:Down (指定のフィールド名への移動)
     ライブラリ/04_自動記録アクション「エミュレーション」
      ※キー操作:Application (コンテキストメニューの表示)
   ②ノード/アクション「画像マッチング」や「輪郭マッチング」
      ※アクション:左ボタンクリック
  
3)フィールド名を任意のエリアへ移動(任意のエリアを指定できます。)
   ①ノード/アクション「画像マッチング」や「輪郭マッチング」
      ※アクション:マウス移動のみ (フィールド名へのカーソル移動)
    ノード/アクション「画像マッチング」や「輪郭マッチング」
      ※アクション:左クリックして、マッチング箇所までドラッグ (指定エリアまでドラッグ)
   ②ライブラリ/12_マウス関連「マウス移動」(フィールド名へのカーソル移動)
    ライブラリ/12_マウス関連「マウス左クリック」(フィールド名のクリック)
    ライブラリ/12_マウス関連「マウスドラッグ」(指定エリアまでドラッグ)
  
4)フィールド名を値エリアへ移動(値エリア限定です。)
   ①スイートライブラリ/Excel操作「Excel操作(ピボットテーブル_値フィールド操作)」
      ※操作方法:追加
   
  
  
ピボットテーブルを新規作成する為には、どのような操作をどのノードやライブラリで行ったらいいか、参考になりましたでしょうか。
上記で案内した以外にも方法はあるかと存じますが、ここでは基本的な方法をご案内いたしました。
皆様のシナリオ作成の参考になれば、幸いです。
ピボットテーブルを操作する為のコラムは他にもございますので、興味がある方はご確認くださいね。
   
  
  
【動作検証環境】
 WinActor:Ver.7.3.1
 OS:Windows10
 Office:Microsoft Office Professional Plus 2016
 Excel:Microsoft Excel 2016
   
  
<お願い>
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 恐れ入りますがコメントではなく、個別問合せにてお願いいたします。
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