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こんにちは、NTTデータ WinActor技術支援チームのEOです。
いつもユーザーフォーラムをご利用いただき、ありがとうございます。
マイナーなライブラリのご紹介、今回は「IE操作(Debug全タグ情報詳細版)」ライブラリです。

ライブラリの概要
ウィンドウ識別したIE画面のHTML情報をExcelに出力します。主に「17_IE関連」のどのライブラリが使えるか確認したり、「17_IE関連」ライブラリを使用するときの設定値を取得するために使用することが多いです。

プロパティはこんな感じです。ウィンドウ識別名のところはIEの画面を、書き込みファイルパスにはデバッグ結果の出力先をフルパスで設定します。

実際に使用してみた
試しにユーザーフォーラムの画面で、問い合わせの一覧に「New!」がついているか識別する方法を探してみましょう。ちなみに、2020/9/1の時点では「New!」の部分は「表の値取得(IE)」や「文字列取得(IE)」などの「04_自動記録アクション」配下のライブラリでは取得できません

※以下に示す方法は2020年8月末時点でのユーザーフォーラムをもとにした取得方法になります。
 ユーザーフォーラムのサイトの作りが変わった場合、以下の方法では取得できない可能性があります。

出力結果です。「New!」が含まれるセルを黄色く塗っています。Q列Inner TextにNew!の文言と投稿のタイトルを含む文字列がいくつか取得されています。

取得結果を見ると、New!と投稿タイトルを含むInnerTextはすべてClass要素を持っていることがわかります。このことから、「17_IE関連」配下の「03_テキスト取得」フォルダ内の「IE操作(指定CLASS内のテキストを取得)」が使えそうだな、ということがわかります。

[New! + 投稿タイトル]をInner TextにもつClassは複数ありますが、今回は最もシンプルな[New! + 投稿タイトル]のInnerTextを持つClassである「ap-questions-title」をターゲットにしてみましょう。ちなみに、Class「ap-questions-title」のみで絞るとこんな感じです(Class「ap-questions-title」にオレンジ色を付けています。)

プロパティを以下のように設定して実行してみます。インデックスが0始まりのため、一番上の投稿のタイトルが取得できました。

一番上の投稿は「New!」がついていないので、次は「New!」がついている投稿をターゲットにしてみましょう。以下はインデックスの設定値を4にして実行してみた時の結果です。インデックスが0始まりのため、5番目の投稿のタイトルと「New!」の文字が取得できました。

ポイント
・取得したい情報が決まっている場合は「17_IE関連」>「01_IEデバッグ」フォルダ内の別ライブラリを使用することをお勧めします(Webページ内の要素数が多いサイトは取得に時間がかかります)
・Webサイトによっては情報が取得できなかったり、「17_IE関連」フォルダに目的の処理ができるライブラリがなかったりといった場合もあります。その場合は画像マッチングやエミュレーションなど別の方法を検討しましょう。

まとめ
なんとなくハードルが高そうな「17_IE関連」ライブラリですが、「IE操作(Debug全タグ情報詳細版)」を利用すると簡単に設定できました。自動記録アクションで記録できない場合でも、「17_IE関連」を使いこなせれば、画像マッチングを使わずにシナリオを組めるケースもあるので、ぜひ試してみてくださいね。

これを機に「17_IE関連」を使いこなしたい、という方は外部サイトや書籍などでHTMLの勉強をしてみるのもいいかもしれません。自分でWebサイトを作るとなるとハードルは高いですが、TagやClassはどういったものなのか、NameやIdにはどういったルールや特性があるのかなど、HTMLの概略を理解しているだけでもIE操作のシナリオに関する理解が深まります。

おわりに
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。この記事が面白かった、参考になったと思っていただけたら、ぜひ「いいね!」ボタンを押してください。コメントもいただけると励みになります。それでは、また次回!

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