WinActorアンバサダーコラム Vol.5(澁谷 匠)
7つのムダとWinActor
皆さまこんにちは。NTTデータ認定 WinActorアンバサダーの澁谷です。
年に一度のWinActorの祭典「WinActorラウンジ2021 in COBOTPIA」が2021/9/17に閉幕しました。私はCOBOTPIA GRAND PRIX 2021とUser Forumサミットに出演したのですが、どちらもユーザーの皆様のリアルなお悩み解決や明日からのWinActor社内推進にお役に立てるコンテンツになりました。来年はさらに深く関わっていきたいと思っております。
さて、アンバサダーコラムVol.5は「7つのムダとWinActor」というテーマでお話をします。
Vol.2で紹介したトヨタ生産方式には7つのムダというものがあります。
これらのムダが自分のまわりに無いか常に目を光らせて、見つけたら徹底的に排除しなければなりません。
・【か】加工のムダ
・【ざ】在庫のムダ
・【つ】造りすぎのムダ
・【て】手待ちのムダ
・【と】動作のムダ
・【う】運搬のムダ
・【ふ】不良・手直しのムダ
それぞれの頭文字を取って「飾って豆腐(かざってとうふ)」と覚えます。
一見するとどれも製造業の現場ならではのムダのように観えますが、事務仕事に置き換えるとこのように考えることができます。
・加工のムダ →ファイル、資料作成に凝りすぎる(レイアウトやアニメーション)
・在庫のムダ →不要な書類・データを大量に保管している
・造りすぎのムダ →必要以上に資料を作っている(似たような資料を複数の担当者で作っている)
・手待ちのムダ →他部署や他の担当者からの情報を待っている
・動作のムダ →ファイルや情報を頻繁に探している
・運搬のムダ →仕事の導線が悪い
・不良・手直しのムダ →資料の作り直しが発生している(指示が悪い)
皆さんいかがですか。思い当たるところありませんか。
このような付加価値を生まない作業を徹底的に排除する、そのためにはムダを見つける感性と、見つけたムダを即座にカイゼンする実行力が求められます。またこれらはWinAcorを社内で推進していく上でも気を付けなければならないポイントでもあります。
今やっている業務をそのままWinActorで自働化するのではなく、初めに業務の棚卸をしてその業務が本当に必要なのか、業務手順にムダがないか、複数の担当者で同じことをやっていないか、やり方を変えると標準化できないかという目線で観て、どうしてもやらなければならない業務を自働化する。このように7つのムダの観点で業務を見直すことで、その後の自働化を最短で安定したものにすることができますし、その活動自体が部署や担当者のレベルアップにつながり考え方が変わってくると実感しています。
カイゼンにも、WinActorによる自働化推進にも終わりはありません。トヨタ生産方式には「カイゼンした今が一番悪いと思え」という言葉があります。
WinActorの社内展開がうまくいってよかったなと安心するのではなく、今が一番悪い・もっと上を目指すんだという意気込みで今日も仕事に取り組んでいきましょう。
業務効率化、それはまさに“終わりなきカイゼン“です。
アンバサダーコラムVol.5、いかがでしたでしょうか。
次回はいよいよ「WinActorアンバサダー第2期の取り組みと決意表明」についてお話します。お楽しみに。
澁谷 匠(Shibuya Takumi)
株式会社ダイナックス管理本部
情報システム部DX推進企画チーム チーム長
※2023/3/31 で退任され、プロフィール等は同日時点の情報です