雇用制度をサポートするための官公庁向けシステム開発
入社当時から一貫して公共系の大規模システム開発に従事しています。現在は、国が行う労働者の雇用に関連する各種制度を管理・サポートするシステム開発のプロジェクトに所属しています。その中で私はシステム利用者の情報管理と、メールやホームページなど共通的な機能を担当しています。私のミッションは大きく二つあります。一つ目は、システムトラブルや改善要望があれば、どのように修正・改善するのかを検討し、システム開発を行うこと。二つ目は、営業担当と協力してシステムの利便性向上を目的とした新しい改善提案を行うことです。
官公庁様向けビジネスは比較的規模が大きく、開発期間も長く、また、ユーザー数が多いためシステムの安定稼働が求められます。また、国の予算に則って開発可否が決定されるため、追加開発を受注するまでに時間を要するなどの特徴があります。4月の予算要求に合わせた提案スケジュールの計画が必要となるなど、独特なルールの中でお客様要望を取り入れたより良いシステム提案が出来るように日々取り組んでいます。
提案の際には、どのようなアプローチ方法や資料でお客様の心を掴むかがポイントです。お客様がシステム担当者ではないことが多いため、文字の羅列ではなく図や表を用いて視覚的な理解を促す、専門用語は避け平易な言葉で伝えるなどシンプルでわかりやすい資料作成を心掛けるなど、常に相手の立場や目線で考えて行動するようにしています。また、会議を行う際に決定・確認したい事項をリストにまとめて会議冒頭でお客様と共有しておくことで、議論を発散させない工夫も行っています。また、NTTデータとして提案が複数ある際には、それぞれのメリット・デメリットを表形式でまとめた上で当社がなぜその案を一番に推すのかを分かりやすくご説明するようにしています。「どうしたらわかってもらえるか」を自ら考え、行動した結果として短時間で理解や合意を得られた時が一番嬉しく、「頑張ってやってよかったな」とやりがいを実感する瞬間です。
お客様と詳細な仕様や要望の実装案の調整を普段から一緒に行っている開発担当者だからこそ気付ける、お客様の課題と提案ができていると感じています。 現在の業務の一番のやりがいは開発担当であっても、「受注すること」という明確な目標があることです。お客様が私の提案に対して前向きな姿勢を示してくださったり、実際に受注できた時に、達成感を得られることが醍醐味です。