RPAの技術者検定とは?
昨今、多くのビジネス現場で導入が進められているRPAですが、RPAツールを導入する技術者向けに検定試験が存在していることはご存知でしたでしょうか。今後ますます需要が高まっていくRPAですが、検定試験に合格すれば、より客観的にRPA技術者としての技術力を証明できることから、受験者が累計で15000人を超えています(2022年12月時点)。
本記事では、あらためてRPAの概要について説明した上で、RPA技術者検定の資格を取得するメリットや、RPA技術者試験の概要、アソシエイトとエキスパートのそれぞれの試験・検定の違いや、試験勉強の方法まで、RPA技術者検定について理解するための知識をまとめてご紹介します。RPA導入に関わっている皆さまにおすすめですので、ぜひお読みください。
INDEX
RPAとは?
RPAとは、Robotic Process Automationという3つの単語の頭文字をつなげて作られた言葉で、直訳すれば「ロボットによるプロセス自動化」という意味になります。つまり、ビジネス現場における業務プロセスを自動化するツールがRPAです。
RPAが自動化できるのは、主に定型化できる業務です。ルールを変更することには対応できません。あくまで決められたルールのもとで繰り返し行われるような定型的な業務を自動化することに適しているツールです。
RPA技術者検定は、RPAツール「WinActor」に関連する知識が問われる検定です。RPAの知識一般について「WinActor」について詳しくなりたい方におすすめです。
RPA技術者検定の資格を取得するメリット
RPA技術者検定の資格取得に向けて勉強するのであれば、その前に資格取得のメリットを把握しておきたいものではないでしょうか。そこで以下、RPA技術者検定資格を取得するメリットをあらためてご紹介します。
DX人材として業務改革を実現できるスキルが身につく
RPAを導入する際には、シナリオと呼ばれるものを作成する必要があります。シナリオとはその名の通り、業務における段取りをシナリオ化して、RPAツールで業務を自動化できるようにするために作られるものです。業務における段取りを見える化するということは、「業務知識を深く把握する力」と「デジタル技術の活用できる力」の二つが必要となり、DX人材に求められるスキルの一つとなります。
RPA技術者検定資格を取得いただくことで、RPAのシナリオ作成のスキルを証明することができるようになります。DXや業務改革の必要性が高まる今、職場での業務改革の推進や、取引先のお客様の業務自動化の代行などの際にRPAのスキルを活かすことができます。
WinActorに関連する知識が身に付く
RPA技術者試験は、RPAツールであるWinActorを用いた試験となります。WinActorは市場シェアNo.1 *(注)であり、多くの企業で使われております。また、日本製でありユーザフレンドリーなところとサポートの手厚さからも、職場の手軽の業務改善に使えるツールとなります。
RPA技術者検定資格を取得いただくことで、WinActorを取り扱う上で必要になる基礎的な知識や、シナリオの実践力を効率的に身に付けることができます。業務改革を推進する上で、WinActorを扱える有識者として具体的なアドバイスができるようになる点がメリットです。
*(注)富士キメラ総研による「ソフトウェアビジネス新市場2022年版」
客観的な評価に繋がる
RPA技術者検定資格を取得すると、名刺に掲載することができるなど、資格を持っている RPA スキル保有者としての証明になります。RPAスキルは今後ますます需要が高まっていくと思われるスキルなので、営業活動やキャリアアップなど、さまざまな場面で役立つことでしょう。
もちろん、RPA技術者検定資格を取得した上で、実践経験もあればなお資格の説得力が増します。RPA技術者検定資格を有効に活用してみましょう。
RPA技術者検定
RPA技術者検定のメリットについておわかりいただけたところで、あらためてRPA技術者試験の概要についてご説明します。アソシエイトとエキスパート、それぞれのレベルや試験内容などを知りたい方はご覧ください。
RPA技術者検定のアソシエイト
「RPA技術者検定アソシエイト」は、WinActorの活用方法についての基礎的な知識を多肢選択式で50問出題されます。検定範囲は、WinActorの概要(10問)、WinActorの機能に関する知識(20問)、WinActorのシナリオに関する知識(20問)です。
検定時間は60分、受検料は7,150円(税込)です。
https://cobotpia.com/gym/watest/associate/index.html
RPA技術者検定のエキスパート
「RPA技術者検定エキスパート」は、アソシエイトよりもさらに求められる知識・技術レベルが高く、特にWinActorを利用したシナリオ作成の新規作成と修正について出題され、実際の業務におけるWinActorを活用した自動化の技術レベルを測ります。
試験問題は選択式問題が30問と実技問題が3問の2部構成になっています。検定時間は120分、受検料は21,780円(税込)です。
https://cobotpia.com/gym/watest/expert/index.html
RPA技術者検定合格のための勉強法
RPA技術者検定資格試験の勉強方法をご紹介します。
「RPA技術者検定アソシエイト」の勉強方法は、eラーニング「WinActorオンライン研修(ベーシックコース)」と「アソシエイト対策講座」、集合型またはオンラインによるハンズオン研修「初級」があります。
「RPA技術者検定エキスパート」の勉強方法は、eラーニング「WinActorオンライン研修(アドバンスコース)」、集合型またはオンラインによるハンズオン研修「中級」があります。
エキスパートは過去問題も販売されています。電子書籍の「RPA技術者検定エキスパート ~実施問題と解説~」とオンライン研修の2種類があります。検定合格者の多くが過去問題で学習を積み検定に挑戦されています。
また、WinActorを扱うユーザが37,000人以上が集うユーザフォーラムで気軽に相談や情報を入手することも可能です。まずはユーザフォーラムを覗いてみることをお勧めいたします。
https://winactor.com/questions/
RPAで有名なWinActorとは
RPA技術者検定資格試験では、WinActorの知識レベルが問われます。WinActorはNTTグループが研究開発した純国産RPAツールです。国内の商習慣やビジネスプロセスを研究した上で作られているため、日本国内のビジネスに導入するには容易な作りになっています。
プログラミングができないユーザー部門のビジネスパーソンでも自動化ができるほど、操作は簡単です。操作方法がわからない場合であっても、国産ツールなので問い合わせもしやすい点もメリットです。
ExcelなどのOfficeソフトはもちろんのこと、ブラウザや他の業務システムなど、さまざまなシステムを横断して利用できるので、自動化の幅も広いです。
RPA技術者検定を受験しませんか?
以上、RPA技術者検定についてご説明しました。
RPA技術者検定は、WinActorの知識レベルを問われる試験です。「RPA技術者検定アソシエイト」は、WinActorの基礎的な知識レベルが一定水準にみたしていることを客観的に証明する試験です。「RPA技術者検定エキスパート」は実践的なシナリオ作成などWinActorを活用する技術が一定水準を満たしていることを証明する試験です。
WinActorについては、eラーニング講座や過去問題などを通して勉強することで試験対策が可能です。 この機会にぜひ、受験を検討されてみてはいかがでしょうか。
FAQ
RPA「WinActor」は、どのような業務に活用できますか。
原則として、Windows上でのすべての作業でご利用いただけます。 具体例として、受発注情報の基幹システムへの登録や、複数システム間の情報連携、ソフト開発での検証作業等での利用実績がございます。
RPA「WinActor」は、どのくらいの稼動削減の効果がありますか。
業種や対象のデータ、文書によります。お客様による実証実験では、RPA「WinActor」を利用することで、実験の対象とした業務について最大99%の削減が可能となったケースもございます。導入事例はこちら
RPA「WinActor」が実際に動作している様子を見られますか。
担当者がお伺いしてデモを実施いたします。製品のお問い合わせよりご相談ください。また、各種展示会やイベントにも出展をしております。出展イベント情報についてはニュースをご覧ください。
RPA「WinActor」はどのような特長がありますか。
WinActorのシナリオはフローチャート図として表示されます。フローチャート図は直感的な操作で編集できますので、シナリオの微修正、チューニングであれば、プログラミングの知識がなくても対応ができます。詳しくはWinActorの製品説明をご覧ください。