【DX109】学習機能について
こんにちは、NTTデータ技術支援チームです。
いつもユーザーフォーラムをご利用いただき、ありがとうございます。
DX Suiteは、お客様からお預かりした帳票等のデータチェック結果を学習することで逐次アップデートが行われております。
このアップデートは「学習機能」をONにした帳票のみが学習の対象となっております。
しかしながら、大事なデータを守るため、学習機能をOFFにされてる方もいらっしゃると思います。
「学習機能をONにしたとき、どこまでが学習の対象なのか?」
「学習機能をOFFにしたら、DX Suiteの改善・向上は見られないのか?」
「そもそもON/OFFの設定はどこから?」
今回はそんな「学習機能」についてご案内いたします。
※以前ご紹介した「Few-shot学習」は、今回ご案内する「学習機能」とは別の機能です。
few-shot学習については、こちらのコラムを参照ください。
■学習機能とは
学習機能とは「ご利用いただいている情報をDX Suiteの学習に提供するかどうか」を選択することが出来る設定です。
学習機能をONにすると、アップロードファイル、読取結果、およびデータチェック結果が学習対象となり、
読取精度の向上に繋がります。
学習機能がOFFだからといって、DX Suiteの更新はそのまま…といったことはありません!
学習機能をONにされている他ユーザー様からのデータをもとに、
ON/OFF等に限らず、全ユーザ向けに定期的に更新され、最新版をご利用いただけます。
初回ログイン時、管理レベルが「組織管理者」のユーザにて設定することができます。
組織全体、または個々のワークフロー単位で、学習許可のON/OFFを柔軟に選択できます。
設定>アカウント>学習機能の設定 から変更することも可能です。
■学習に活用されるデータ
学習機能をONにしたとき、学習の対象となるのは以下の通りです。
1)Intelligent OCR(ExtentionsのOCRを含む)に読取対象としてアップロードされた帳票等のデータ
(OCR結果、その確認・修正結果を含みます。)
※以下のものを除く
・非定型帳票(New UIでは「項目選択」と表記)のうち、「給与支払報告書」及び「本人確認書類」
・ドキュメント毎の設定で、学習機能をOFFにしたドキュメント
2)DX Suiteのお客様から、DX Suiteサービス向上のためにご提供いただいた帳票等のデータ
学習機能をOFFにした場合、これらのデータは活用されません。
なお、学習機能ONの場合、学習対象は読取範囲に指定した箇所だけでなく、アップロードした帳票画像自体が対象となります。
(帳票を読み取る際に、帳票レイアウト全体から読取範囲の位置を決定する際等に活用されます)
■ご提供いただけない帳票等のデータ
次の情報を含む帳票等のデータは、ご提供いただけません。
このような情報を含むデータをアップロードする場合は、
環境全体または該当する帳票の学習機能をOFFに設定してからアップロードするようお願いいたします。
1)特定個人情報
特定個人情報(マイナンバーを含む個人情報)を含む帳票データはご提供いただけません。
これは、特定個人情報を法定外の目的に用いてはならないこととされているためです。
なお、マイナンバーをマスキングしていただく等、マイナンバーを削除していただいた場合は、
特定個人情報には該当しないため、ご利用いただくことが可能です。
2)個人情報データベース等
個人情報データベース等に該当する帳票データはご提供いただけません。
DX Suiteにて個人情報データベースを受領する場合、
個人情報保護法第26条に基づいたデータ取得の確認・記録を行うことができないためです。
例えば、次の帳票データをIntelligent OCRにアップロードいただくことはお控えください。
・氏名のあいうえお順に並んでいる帳票
・ID順に並んでいる個々の帳票(氏名と当該IDとの対応表とともにアップロードする場合)
以上、ご参考になれば幸いです。
<本投稿の動作環境>
DX Suite(クラウド版)v1.138.0
<お願い>
本投稿に関しての問合せにつきましては、
恐れ入りますがコメントではなく、個別問合せにてお願いいたします。