【WA0035】ブラウザ操作のエラー対応方法_「クリック」
こんにちは、NTTデータ WinActor技術支援チームです。
いつもユーザーフォーラムをご利用いただき、ありがとうございます。
23_ブラウザ関連ライブラリの「クリック」を実行した時に表示されるエラーですが、
表示されているエラー内容によって原因や対処方法が異なります。
今回は、主なエラー内容、及び、主な原因と対処方法についてご案内いたします。
《エラーイメージ》
※英語のエラー内容は、下記の他にもございます。
■The element is not found
《エラーイメージ》
【原因】
①操作対象が別タブや別ウィンドウ内に表示されている
②操作対象が別フレーム内に表示されている
③操作対象が画面内に表示されていない
※画面構造に起因する為、全ての画面で表示されていないとエラーになるわけではありません。
④存在していないXPathを設定している
・シナリオ作成時と現在のXPathが異なっている
・間違ったXPathを設定している
【対処方法】
①の場合
「次のウィンドウへ移動」を使用して、操作対象が表示されている、別タブや別ウィンドウへの切り替えを、操作前に行ってください。
②の場合
「フレーム選択」を使用して、操作対象が表示されている、フレームの切り替えを、操作前に行ってください。
③の場合
操作対象を画面内に表示されるようにしてください。
※スクロールしたり、メニュー画面内に表示されるのであれば、メニュー画面を表示させる等。
④の場合(シナリオ作成時と現在のXPathが異なっている)
現在のXPathに修正してください。
画面変化に対応するXPathを作成して、設定ください。
④の場合(間違ったXPathを設定している)
正しいXPathを設定ください。
■element click intercepted
《エラーイメージ》
【原因】
ブラウザ画面サイズや拡大率の違い、対象画面の仕様などの要因により、
他のコントロールなどが上に重なって表示されている為、コントロールが操作不可になっている。
【対処方法】
・操作対象画面をスクロールして、コントロール同士の重なりをなくしてください。
・設定画面等の他コントロールが表示されたままになっている時は、
設定画面等の他コントロールを閉じることで、コントール同士の重なりをなくしてください。
■invaild argument
《エラーイメージ》
【原因】
下記のようなファイル選択画面要素(HTMLソース中に <input type="file"> があるもの)は、
ブラウザおよびWebDriverのバージョンアップによる仕様変更で「クリック」では操作できなくなっている。
《画面要素イメージ》
【対処方法】
「クリック」ではなく「ファイル選択」をご利用ください。
【参考】
開発元FAQ
http://www.matchcontact.net/winactor_jp/faq.asp?faqno=JPN00450
■stale element reference: element is not attached to the page document
《エラーイメージ》
【原因】
ウェブページがブラウザに完全にロードされる前にクリック操作を行っている。
【対処方法】
待機時間を設定したり、タイムアウトの時間を長くしたり等、タイミングの調整を行ってください。
【動作検証環境】 Ver.7.3.0
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【WA0116】ユーザーフォーラムで質問を投稿するときの手順