【WA0032】ブラウザ操作のエラー対応方法_「フレーム選択」
こんにちは、NTTデータ WinActor技術支援チームです。
いつもユーザーフォーラムをご利用いただき、ありがとうございます。
ブラウザ操作のライブラリを実行すると、以下のようなエラーが発出されたことはないでしょうか。
XPathを確認しても問題がなく、XPathを取得し直し再度設定してもエラーが解消されない。
そんな時、操作対象の要素(ボタンや入力欄など)が、フレームの中にないでしょうか。
例えば、こんなフレーム構造の画面があったとします。
ブラウザ操作では、操作対象の要素をXPathで設定しますが、
設定したXPathでは、フレームの指定を行わない為、親フレームの中から操作対象の要素を検索いたします。
《操作イメージ》
操作対象の要素が、子フレーム内にある時は、
対象フレームの切り替えをシナリオ内で行わなければいけません。
その時に使用するのが、23_ブラウザ関連「フレーム選択」です。
「フレーム選択」は子フレームの操作に入る前に配置ください。
《操作イメージ》
子フレームを指定する「フレーム選択」の設定は以下のようになります。
子フレーム内にさらに孫フレームが存在し、孫フレーム内の要素を対象としたい場合は、
「フレーム選択」を2つ設定し、1つは子フレームの設定、もう一つは孫フレームの設定にしてください。
親フレームの操作に戻る時も、「フレーム選択」の設定が必要です。
「フレーム選択」は親フレームの操作に入る前に配置ください。
親フレームを指定する「フレーム選択」の設定は以下のようになります。
上記では、子フレームを選択する際に親フレームの選択は必要ないとしていますが、
自動記録を行った時、子フレームの操作を記録すると、
親フレームを選択する「フレーム選択」と子フレームを選択する「フレーム選択」が作成されます。
※そのままにしていても、親フレームを選択する「フレーム選択」を外していただいても、子フレームの操作に支障はありません。
※子フレームの操作の後、別の子フレームを選択する際には、親フレームを選択する「フレーム選択」が必要です。
《自動記録作成イメージ》
フレームのXPathの取得方法をご紹介いたします。
詳細は、マニュアルにもございますので、こちらもあわせてご確認ください。
※WinActor_Browser_Operation_Scenario_Creation_Manual(ブラウザ操作シナリオ作成マニュアル)
5.19.1 フレームのXPath の取得方法
《手順と操作イメージ》
①対象の要素の近くの背景部分で右クリックを行い、表示されたメニューの中から検証を選択します。
②開発ツール画面が表示されるので、画面下部にHTML 階層情報が表示されることを確認します。
③←(left)キーを押下し、frameXX まで移動します。
※XXの部分は画面によって変わります。見本の画面では frame になります。
④HTML の frameXX が選択された状態になっているので、その箇所で右クリックをし、
Copy / Copy XPath を選択します。(Chromeの場合)
⑤子フレームのXPath: /html/frameset/frame[2] が取得できました。
【動作検証環境】Ver.7.3.0、Chrome
★Ver.7.5.0からは、各ブラウザ操作ライブラリで個別にフレーム選択ができるようになりました!
コラムでも紹介しておりますので、ぜひ読んでいただますと幸いです♪
【WA0205】Ver.7.5:ブラウザ操作ライブラリで個別にフレーム選択できるようになりました
Ver.7.5.0のリリースノートはこちらからダウンロードできます↓
WinActor 公式サイト>WinActor 製品資料一覧
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【WA0116】ユーザーフォーラムで質問を投稿するときの手順