【WA0115】ライブラリ「状態変化待機(要素)」の待機条件について
こんにちは、NTTデータ WinActor技術支援チームです。
いつもユーザーフォーラムをご利用いただき、ありがとうございます。
みなさんは、ライブラリ「状態変化待機(要素)」を使用されたことはありますか?
Ver7.3.0から追加されたライブラリですが、あまり使用したことがない場合、
よりポピュラーな、ノード「ウィンドウ状態待機」と何が違うの?と疑問に思うかもしれません。
ちなみに…それぞれの主な違いはこんな感じです↓↓
★「ウィンドウ状態待機」:【画面が表示されるまで・画面が手前になるまで】等、画面自体の状態変化をチェックする
★「状態変化待機(要素)」:Xpathで指定した要素が【表示されるまで・有効になるまで】等の変化をチェックする
そのほかに、取得結果を返す返さないなどの違いもありますが、
どちらも「ユーザが指定した状態に変化するまで待機する」という点では同じです!
※Ver7.3.0のリリースノートにはこのような説明がありました。
公式HP:WinActor 製品資料一覧
「状態変化待機(要素)」はXpathを指定する必要があるので、「ウィンドウ状態待機」よりも取っ付きにくい感じがしたり、
6つから選ぶ【待機条件】も、操作対象画面に対して最も有効な項目はどれか悩みがちな部分かな~と思っています。
そこで今回は、「状態変化待機(要素)」の6つある【待機条件】について検証してみました!!
【待機条件】
1)Xpathで指定される要素が取得されるまで
2)Xpathで指定される要素が取得できなくなるまで
3)指定した要素が表示されるまで
4)指定した要素が非表示になるまで
5)指定した要素が有効になるまで
6)指定した要素が無効になるまで
*************
1)待機条件:Xpathで指定される要素が取得されるまで
トップ画面を表示した状態で実行 ⇒ 実行中に手動で虫眼鏡マーク押下
XPathで指定した「検索」ボタンが表示されたので、要素が取得され次のノードへ移行~!
2)待機条件:Xpathで指定される要素が取得できなくなるまで
1)の逆で、「検索」ボタンが表示された状態で実行 ⇒ 実行中に手動でトップページに戻ると・・・
検索ボタンの要素が取得できなくなったことを確認し、次のノードに移行しました!
3)待機条件:指定した要素が表示されるまで
ページトップを表示したまま実行 ⇒ 実行中に手動でスクロールしてページトップボタンが表示されると…
ページトップボタンの表示が確認されて次のノードに移行しました!
4)待機条件:指定した要素が非表示になるまで
3)の逆で、ページトップボタンを表示したまま実行 ⇒ 実行中に手動でページトップボタンを押すと・・・
ページトップに移動することでボタンが非表示になり、状態変化を確認して次のノードに移行しました!
5)待機条件:指定した要素が有効になるまで
文字を入力しないと押下できないボタンで検証しました。
実行中に文字を入力すると「送信」ボタンが有効になり、状態変化を確認できました!
6)待機条件:指定した要素が無効になるまで
5)の逆で、実行中に入力した文字を消すと・・・「送信」ボタンの無効化を確認できました!
*************
基本的に、想定している画面が表示されているかどうかのシンプルな確認だと
「ウィンドウ状態待機」や「画像マッチング」の状態チェックの使用で事足りると思いますが、
画面自体は表示されていても、操作したい部分が有効になっていない・表示に時間がかかるなど、
画面内の特定の部分をチェックする必要がある際にとても便利だな~と思いました。
以上、なにかのお役に立てば幸いです。
【動作検証環境】
OS:Windows10
WinActor:Ver.7.4.3
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