【WA0143】リモートデスクトップ接続でシナリオ実行するときの注意点
こんにちは、NTTデータ WinActor技術支援チームです。
いつもユーザーフォーラムをご利用いただき、ありがとうございます。
今回のコラムはこんな方におススメです!
・リモートデスクトップ接続でのシナリオ実行で正常に動作しないことが多いと感じている方
・リモートデスクトップ接続を利用したシナリオ実行を検討されている方
・在宅勤務の導入を検討されている方
WinActorを利用する環境として、リモート接続でシナリオを実行する運用を行うことが可能です。
今回は『リモートデスクトップ接続でシナリオ実行するときの注意点』についてご説明したいと思います。
「リモートデスクトップ接続でのシナリオ実行」とは?
ネットワークを経由して、仮想環境や他のPC環境へ接続し、接続先にあるWinActorを使用してシナリオを実行したり
接続元にあるWinActorを使用して、接続先の操作をするシナリオを実行することです。
例1)在宅勤務時に、WinActor搭載の社内PCへ接続して遠隔操作する
例2)自社内で自分の業務端末から、WinActor搭載のPCへ接続して遠隔操作する
自分の業務端末からWinActor導入端末に接続しシナリオを実行される方が多いと思いますが、
そのような状況でシナリオを実行する際は注意点があります!
リモートデスクトップ接続でシナリオ実行するときの注意点
「エミュレーション」や「画像マッチング」など、ウィンドウ識別を利用するライブラリを使用している場合、
リモート接続を切断し、画面が表示されていない状態では、必要な操作が行えずエラーとなるため
以下の注意点があります。
・リモート画面を最小化しない
・リモートデスクトップ接続を切断しない
・リモートデスクトップ接続元PCをシャットダウンしない
・リモート画面の画面ロック、スクリーンセーバーがかからないようにする(接続元、接続先共に)
・リモートデスクトップ接続の回線速度に影響され、画面描画が自動調整されないようにする(詳細は補足を参照ください)
上記注意点に起因した事象について、よくある事例をご紹介します↓
よくある事例紹介
『リモートデスクトップ接続先のPCでシナリオ実行をすると画像マッチングでエラーが発生』
【原因】
エラー発生時にスクリーンセーバーがかかっていた。
⇒画像マッチングやUIオートメーション、エミュレーション等の、ウィンドウ識別を利用するライブラリは
スクリーンセーバーがかかることによって、ウィンドウを識別できずエラーとなります。
【解消方法】
スクリーンセーバーの設定を見直す。(接続元、接続先共に)
└ スクリーンセーバーが起動しないように変更したり、
シナリオの稼働時間に合わせてスクリーンセーバー起動タイミングを変更するなど
※スクリーンセーバーの設定変更については、自社内のルールに沿ってご対応いただくようお願いいたします。
※Ver.7.2.0から、スクリーンセーバー解除機能がありますが、リモートデスクトップ接続では利用できません。
■補足■
リモートデスクトップ接続[エクスペリエンス]で、設定を「接続品質の自動検出」にしている場合、
回線の接続品質によって「接続品質に依存する機能(オレンジ枠)」の項目が省略されます。
画像マッチングを使用しているシナリオの場合、省略された影響を受け、マッチングされない可能性があります。
そのため、「LAN(10 Mbps 以上)」などお客様の環境に合わせた設定へ変更することをおススメします♪
【動作検証環境】
WinActor Ver.7.4.4
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