こんにちは、NTTデータ WinActor技術支援チームです。
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WinActorを利用しているとエラーが発生することがありますが、
今回のコラムでは、その中でもよくお問い合わせがあるエラーについて原因と対処法をご紹介します。

ー今回ご紹介するエラーメッセージがこちら↓ーーーーーーー
・「シナリオファイルの読み込みに失敗しました。」
・「ブラウザとの接続に失敗しました。」
・「ウィンドウ識別名”〇〇〇”に一致するウィンドウが存在しませんでした。」
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さっそくエラー別に、それぞれの原因とその対処法をご紹介していきます！

■エラー「シナリオファイルの読み込みに失敗しました。」

　＜エラー発出時の状況＞
　　以下の方法でシナリオファイルを開く際に発出する場合があります。

　　・シナリオファイルをダブルクリック
　　・シナリオファイルをWinActorにドラッグ＆ドロップ
　　・ようこそ画面の「シナリオファイルを開く」
　　・WinActorメインメニューの「ファイル(F)＞開く」の手順
　　・ショートカットから開く
　　・WinActor起動、シナリオ実行設定されたタスクスケジューラから実行

《考えられる原因とその対処法》

　＜原因１＞シナリオファイルが見つからない

　＜原因２＞シナリオが破損している

　　【対処法】
　　　・「ファイル(F)＞インポート＞シナリオ」から開ける場合は、
　　　　インポートしたシナリオをそのまま上書き保存、もしくは名前を付けて保存する。

　　　・該当シナリオのバックアップファイルを確認し、
　　　　拡張子の「.bak」を消してリネームしてシナリオファイルを開く。

　＜原因３＞
　　シナリオにアクセスできない
　　└ネットワークフォルダ上にシナリオファイルを保存しており、一時的に接続が不安定になっている
　　└シナリオ格納先フォルダへのアクセス権限がない

　　【対処法】
　　　・ネットワークの接続状況を確認する。
　　　・シナリオ格納先フォルダの権限が付与されているかを確認する。

　＜原因４＞
　　シナリオファイルの関連付けがうまくいっていない
　　└エラー発出時の状況：シナリオファイルをダブルクリックでのエラー発出時のみ該当

　　【対処法】
　　　以下の方法のいずれかで関連付けをおこなう。

　　　《Windowsのファイル関連付け》
　　　　・シナリオファイルを右クリック→「プログラムから開く」より、
　　　　　[常にこのアプリを使って.ums7ファイルを開く]にチェックを入れ、
　　　　　任意のWinActorを指定する。

　　　　・シナリオファイルを右クリック→「プロパティ」→[全般]タブ
　　　　　項目「プログラム：」の[変更]からWinActorを指定する。

　　　　・Windowsのスタートメニューから「設定」→「アプリ」→「既定のアプリ」
　　　　　「ファイルの種類ごとに既定のアプリを選ぶ」より、
　　　　　シナリオファイルの拡張子(.ums7)に対して関連付けをおこなう。

　＜原因５＞
　　環境依存文字が使用されている

　　【対処法】
　　　シナリオのファイル名や、保存しているフォルダ名、ファイルフルパス内に
　　　環境依存文字(丸数字や二重アンダーバーなど)が含まれていないか、
　　　ファイルフルパスの文字列を確認し、環境依存文字があれば修正する。

　＜原因６＞
　　ディスクの空き容量が足りていない

　　【対処法】
　　　不要なファイルを削除するなど、ディスクの空き容量に余裕を持たせる。

　＜原因７＞
　　シナリオファイルのフォルダにセキュリティソフトが干渉している

　　【対処法】
　　　イベントビューアーで同時刻のWindowsログを確認し、
　　　セキュリティソフトや自動暗号化ソフト、WindowsUpdateが
　　　シナリオファイルのフォルダに干渉している場合は、ホワイトリスト登録や除外設定などをおこなう。
　　　(社内のシステム管理者へご相談の上実施ください。)

■エラー「ブラウザとの接続に失敗しました。」

　＜エラー発出時の状況＞
　　ブラウザでおこなう操作を自動記録する際の、「記録」ボタン押下時に発出される場合があります。

　＜エラー発出時の状況＞
　　拡張機能にて動作するように設定し、ブラウザ関連ライブラリが含まれるシナリオを実行した際に発出される場合があります。

《考えられる原因とその対処法》

　＜原因１＞
　　WinActorを利用するユーザが拡張機能をインストールしていない。
　　または、拡張機能のインストールのみで拡張機能が有効になっていない。

　　【対処法】
　　　Chrome拡張機能（WinActor Chrome Agent）をインストール、設定をおこなうことで解消されます。
　　　※インストール方法や設定につきましては、以下コラムをご参照ください。
　　　　└【WA0020】Chrome拡張機能インストール方法(WinActor Chrome Agent)

　＜原因２＞
　　WinActorのインストールフォルダ名を変更した。

　　【対処法】
　　　変更前のフォルダ名へ戻すことで解消されます。
　　　※上記でも解消されなかったり、変更前のフォルダ名が分からない場合は、
　　　　一度、拡張機能を削除し、再インストールをお試しください。

■エラー「ウィンドウ識別名"〇〇〇"に一致するウィンドウが存在しませんでした。」

　＜エラー発出時の状況＞
　　ウィンドウ識別名を使用するライブラリで発出される場合があります。

《考えられる原因とその対処法》

　＜原因１＞
　　対象のウィンドウが開けていない。
　　└該当ウィンドウの表示タイミングとライブラリの操作のタイミングが合わず該当ウィンドウを認識できない。

　　【対処法】
　　　・該当の操作を繰り返すような処理をシナリオに組み込む
　　　・該当ライブラリの前に、適宜「待機」を設ける
　　　　「待機」に関するコラムがありますので参考にしてみてください。
　　　　　└【WA0167】シナリオ内での「待機」について➁

　＜原因２＞
　　「ウィンドウ識別ルール」に合致する操作対象のウィンドウがない。
　　　└ウィンドウタイトルが異なる、ウィンドウサイズが異なるなど

　　【対処法】
　　　まずは、ウィンドウ識別ルールに設定している条件が合致しているかを確認する。

　　　《ウィンドウ識別ルールと条件が一致しているかの確認方法↓》
　　　　1.「・デバッグ：ウィンドウ状態」をシナリオ編集エリアに配置
　　　　　(01_WinActor制御＞07_デバッグ＞「・デバッグ：ウィンドウ状態」)
　　　　　「デバッグ：ウィンドウ状態」に関するコラムがありますので参考にしてみてください。
　　　　　　└【WA0047】エラー原因を調査するのに役立つライブラリ_その1（ウィンドウ状態）

　　　　2.「ステップ実行」などでシナリオ実行、エラー箇所にてシナリオ停止し、
　　　　　「・デバッグ：ウィンドウ状態」を部分実行

　　　　3.「debug windows state」に表示されている該当のウィンドウと、
　　　　　ウィンドウ識別ルールに設定している条件が合致しているかを確認

　　　条件が合致しない場合は状況に応じて、ウィンドウ識別の取り直しや、ウィンドウ識別ルールを変更する。
　　　例）ウィンドウタイトルが可変する可能性がある場合、ウィンドウ識別ルールで以下のように設定する。
　　　　　ウィンドウタイトル：「文字列」に可変しない文字列を設定し、「識別方式」で「を含む」を選択

　＜原因３＞
　　同じタイトルで複数画面がでてくる(何度も同じタイトルのウィンドウが立ち上がる)

　　【対処法】
　　　該当操作の前に「ウィンドウ識別クリア」を使用する。
　　　(WinActor「ライブラリ」パレット＞11_ウィンドウ関連＞ウィンドウ識別クリア)

　＜原因４＞
　　管理者権限でのWinActor起動、操作が必要だが、管理者権限で起動されていない。

　　【対処法】
　　　WinActorを管理者権限で起動し、シナリオを実行する。
　　　(WinActorインストールフォルダ＞「WinActor7.exe」を右クリック＞管理者として実行)

以上、よくお問い合わせがあるエラーについて３つご紹介しました。
今回ご案内したエラーが発生した際に、原因特定の調査や対処の参考にしてみてください☆

※ご紹介した操作手順は、WinActorやWindowsOSのバージョン等、
　ご利用の環境によって異なる場合がありますので、マニュアルやヘルプ等も合わせてご確認ください。

【動作検証環境】
WinActor Ver.7.5.1

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★お問合せ方法はこちらのコラムをご参照ください
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