【WinActor研修(基礎編)】第8回目:IEモードのシナリオ作成(ライブラリ使用)
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NTTデータ WinActor研修受付チームの料理長です。
本日は「第8回目:IEモードのシナリオ作成(ライブラリ使用)」の投稿をお送りします。
前回「第7回目」では、IEモードのシナリオ作成で「IEモードで自動記録する」を投稿しました。今回は、もう1つの「IE関連のライブラリを組み合わせる」についてです。つまり、自動記録に対して、手作業と言う事ですね。前回で載せれば良かったのですが、イメージとしては、下記のような感じとなります。
前回は、1つ1つの手順をご紹介しましたが、今回は作業イメージと言う事でお伝えいたします。先ず、今回やりたい作業(シナリオ化させたい作業)は、エクセルに登録されているデータ(商品コード)を引用して、在庫管理画面から該当の商品、商品数を調べることとします。
前回の投稿では、シナリオ作成にあたって自動記録を使いました(図の「②-1」箇所)。今回はIE関連のライブラリから必要な部品を選び出して組み合わせる必要があります(図の「②-2」箇所)。
具体的には下記の作業が必要となります。今回使用したライブラリ部品は、個々の作業を自動記録させるものとなります。前回の「自動記録」が一気通貫での記録であり、こちらの記録は、1つ1つの作業を個別に「自動記録」させるものとなります。
(1) URLを指定してIE起動 ←Menu画面を立ち上げる。
(2) リスト選択(IE) ←プルダウンで商品コードを選択。 ※1
(3) クリック(IE) ←「検索」ボタンを押下。 ※1
※1:個別で操作を記録させるライブラリ部品
補足:よく使われるアプリケーションの場合、便利なライブラリが揃っているので、その中から選ぶことで簡単にシナリオ作成を進めることができます。カレー作りで言うのなら、ジャガイモや人参は良く使われる素材なので、第5回目でお話ししたように、「ジャガイモを冷蔵庫から出して、水洗いをして、皮を剥き、カットする」といった一連の作業を行う便利なライブラリが用意されています。一方、アボカドといったマイナーな素材の場合には、ライブラリが用意されていないので、1つ1つの作業を自分で作成していく必要があります(これは大変ですね)。しかしながら、アボカドがマイナー素材からメジャー素材となった場合、ライブラリが用意される可能性があります!最近では、Brain Cloud Libraryを介してプチライブラリやスイートライブラリといった便利なものが随時提供されていっているので、WinActorの便利さが日々向上していますね!
さて、ここまででシナリオの骨格を作成することができました。実際の業務では、1つだけの作業をシナリオ化させることはほぼないかと思います。沢山のデータ(作業)を繰り返し行うことが作業負担となり、そこを自動化させることがWinActorの骨頂だからです。
従って、「②シナリオ編集」といった作業が必要となるはずです。第2回目の投稿でご紹介した、シナリオ作成サイクルの「編集」箇所ですね。今回はエクセルに登録されている全てのデータを処理する事を想定して、繰り返し処理を追加しました(実際には繰り返しだけでなく、エクセルデータの読み取りと言った作業も必要)。そういった意味でも、「自動記録」と言えでも、最終的にはシナリオの編集作業を経なければ、実業務での適応は難しいと言う事ですね。
下のイメージ図では、繰り返し処理の制御方法変更を「繰り返し」部品のプロパティ変更で修正するイメージを掲載しました。例えば、繰り返し回数を変更したい場合や、範囲による制御の変更も行うことができます。繰り返しの制御については、汎用性を持たせるために固定の値とはせずに、データのある限りと言った方法を採用したいですね。
シナリオ編集の捉え方によっては、WinActorは自動記録で簡単にシナリオが作成できて、そのまま業務に適用できる!と言う夢物語に繋がってしまうことになります。簡単にシナリオ作成できるのは骨格部分であり、それを実業務に適用するためには色々と編集しなければいけないことが沢山あります(もちろん、エラー処理の手当ても必要になってきますね)。
なお、今回手作業について、②-1と③で作業を分けていますが、WinActor技術者のスキルが長けていれば、分割で作業することなく同時に作ってしまう事でしょう。また、分割して作業する場合でも、繰り返しの部分を先に作成して、後から在庫管理画面の操作部分を編集する手順とする人もいるでしょう。作業の進め方については、人それぞれになりますね。カレーを作るときに、ジャガイモから皮むきする人がいれば、人参から皮むきする人もいるように、ですね。
いかがでしょうか。シナリオ作成における、「自動記録」と「手作業」のやり方と、その後に必要となるシナリオ編集についてご理解いただけたでしょうか。今回は、第2回目の投稿について深掘りした感じとなりました。皆さんはシナリオ作成をする際に、どんな手順で実施されていますか。極力「自動記録」を使う、もしくは、極力「手作業」で組み立てるといったことを、こんなメリットがあるから決めているよ、と言うのがあれば教えてください!
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