スイートライブラリに触れて感じたこと(文字列比較編)
前回に続き、スイートライブラリの中で、使えそうな物を紹介したいと思います。
皆さんはシステムにデータを登録する時、データ形式不一致でシナリオが異常終了した経験はないでしょうか。
以前、グループ会社から送られたデータを社内システムに登録するシナリオ作成を任されたことがあります。
業務担当者からは
「Excel形式で展開されたファイルを読み取って、システムに登録すれば良いです。
入力元になるExcelファイルの値については業務担当者が事前に確認します。」
と言われましたので、データ形式を意識せず、そのまま登録しても良いことを業務担当者に確認し、シナリオを作成しました。
シナリオ作成時には提供されたサンプルデータでテストを行ったところ、問題なかったんですが、
実データでシナリオを実行したら、データ形式が不一致でシナリオの異常終了が頻繁に起こりました。
業務担当者が事前に全データの形式や妥当性の確認を行うのには無理があったようです。
上記の場合、スイートライブラリの文字列比較にあるライブラリを使ってシステムに登録する前にデータ形式を比較し、
相応しくないデータはスキップすれば、より良いシナリオになるかと思います。
スイートライブラリの「文字列比較」用途には以下のライブラリがあり、登録先のデータ形式に合わせた物が選べます。
■正規表現(文字列存在確認)
→ 指定した文字列に対して正規表現を用いた検索を行い、検索結果と該当件数を取得します。
■文字列の半角英数字記号チェック
→ 設定された文字列が指定された対象文字のみで構成されているかどうかをチェックして実行結果を返します。
■電話番号形式チェック
→ 入力された電話番号の形式のチェックを行い、実行結果を返します。
■メールアドレス形式チェック
→ 入力されたメールアドレスの形式のチェックを行い、実行結果を返します。
■URL形式チェック
→ 入力されたURLの形式のチェックを行い、実行結果を返します。
■郵便番号形式チェック
→ 入力された郵便番号の形式のチェックを行い、結果を返します。
活用例)
文字列をチェックし、携帯電話番号の場合にはシステムに登録、それ以外はスキップする。
最初はスイートライブラリには使えそうな物があまりないんじゃないとも思ったんですが、
今は宝探し感覚で使えそうなライブラリを探すようになりました。
皆さんの自分の業務で使えそうなライブラリがあるかを探してみるのはいかがでしょうか。