マイナーなライブラリ使ってみた「ログ出力(ファイル指定)」
こんにちは、NTTデータ WinActor技術支援チームのYMです。
いつもユーザーフォーラムをご利用いただき、ありがとうございます。
マイナーなライブラリシリーズ 、今回は「ログ出力(ファイル指定)」を取り上げます。
このライブラリ自体はそれほど"マイナー"とは言えないかもしれませんが、ログ関連のライブラリはいくつかあり、どれを使ったらいいんだっけ、と私もよく迷うので、特徴や注意点をご紹介したいと思います。
ライブラリの概要
「ログ出力(ファイル指定)」は、ライブラリ「WinActor制御ー実行ログ」のグループにあり、実行ログを指定したファイルに出力するライブラリです。
実行ログは、WinActorメイン画面の設定→オプション→「ログ」タブで、 「実行ログを常に出力する」にチェックをしたり、ログ出力画面からログ保存を行えば任意のファイルに出力できますが、このライブラリを使えばシナリオの中でログを出力する操作ができます。
実際に使ってみる
今日から15日後の曜日を求め、「15日後は●曜日です」というメッセージを表示するシナリオの先頭にライブラリ「ログ出力(ファイル指定)」を配置してみます。
プロパティの設定はログを出力するファイルのパスを設定するだけです。ここではログファイルAというファイルのパスを指定します。
同時に、メイン画面でログファイルBに 「実行ログを常に出力する」設定をして結果を比べてみましょう。
左はログファイルA、右がログファイルBの結果です。
内容はほぼ同じですが、ライブラリを使った場合には【実行開始】とこのライブラリ「ログ出力(ファイル指定)」を実行した【アクション】が記録されないことがわかります。
次にシナリオの最後のノードの上にこのラブラリを配置してみます。
ログ出力ファイルには、このライブラリより下のノードのログだけが記録されました。
では、このライブラリと設定オプションで、ログ出力先を同じファイル(ここではログファイルC)にするどうなるでしょう?
ライブラリ「ログ出力(ファイル指定)」はシナリオの先頭に配置しています。
結果は・・・
ログが2行ずつ出力されてしまいました。
これは見づらくなるので、設定を使うかライブラリを使うか、どちらかにした方がいいですね。
実際に使ってみた感想
◎よい点
設定オプションで 「実行ログを常に出力する」にチェックをすると出力ファイルを変更するには手作業での修正が必要になりますが、 このライブラリを使えばシナリオの中でファイル名を作成し、そのファイルにログを出力することができます。シナリオ名と日付をつけたログファイルを作りたい、といったときに便利です。
また設定オプションではシナリオの実行ログが最初から最後まで記録されますが、このライブラリはシナリオの途中に配置することもできるので、エラーが起きやすい箇所からログを出力する、などの使い方も可能です。
◎注意点
ログを出力するファイルの種類は.logでも.txtでもOKですが、出力先のファイルの文字コードがUnicodeだと文字化けするので注意が必要です。
なお指定ファイルが存在する場合は、追記されます(マニュアルやプロパティに「指定ファイルが存在する場合は上書きされます。」と、実際の動きと異なる説明が記載されていますが、開発元に問い合わせたところ「誤記」とのことでした)。
まとめ
ログ関連のライブラリはいくつかあるので、このコラムで順に取り上げていきます♪
それぞれの特徴を知って使いこなしてくださいね!
この記事が面白かった、参考になったと思っていただけたら、ぜひ「いいね!」ボタンを押してください。コメントもお待ちしています。
それでは、また次回!
※「いいね」はユーザーフォーラムに会員登録済みの方がログインしているときに押下できます。
ユーザーフォーラムの会員登録はメールアドレスがあればどなたでも無料で登録できます。
会員登録すると、質問への回答が見れたり、共有シナリオや事例集のダウンロードといった特典があります!