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みなさん、こんにちは。Kotaです。
 
のっけから私事で大変恐縮ですが、、
2020年10月末を以て WinActorのお仕事から離れることとなりました。
なのでコラム(たったの)9本目にして、たぶんこれが最後のKotaコラムです。(わっしょいっ!)
("最後"って言っても、大した内容を発信できていないので需要なさそう。笑)
 
最終回は『WinActor(業務自動化)の担当として任命されてしまったけど心配だ』、、と
今、不安に感じていらっしゃるWinActor入門者さまの目に留まればいいな、と思って書いていきます。
 
『最終回どうしよっかなー♪ コーヒーうめー! あれ、家の鍵かけたっけ?』と、
とても真剣に悩んだのですが、最後はKota自身のことも含めて書いてみようかと思いました。
 
かなり冗長で、けっこう独りよがりな内容にもなってしまいそうです。。
せっかくお読みいただいても時間を浪費するだけで、何かを得られるようなことはないかもしれません。。
(「質問を投稿」ボタンを押す指もまたプルプル震えてきそうです。笑)
 
ただ、当たらずと雖も遠からず筆者と同じような境遇の入門者さまの
背中を少しだけでも押すことができたら幸いです。
 

 
 
 

 筆者が各社さまでRPA技術支援(業務選定・整理とか、シナリオ作成とか、教育実施とか、飲み会とか:笑)
 をさせていただくようになってから、約2年半ほどが経ちました。
 (そう考えるとコラムを書き始めたのは本当に極最近なんですよね・・・)
 
 周りの方々の助けもあり、今では各社さまの支援で感謝していただけるような機会も増えました。
 『こんな私でもできるんだ』と、本当にうれしく思っています。
 
 
 ・・・でもですね、、、それはやはり "今になっての話" なわけです。
 
 詳細は省きますが(ご興味も無いでしょうし:笑)、、
 筆者はもともとはパソコン操作が登場しない、いわゆる「IT業界」とはまったく別ジャンルの仕事をしており、
 このIT業界に転職後も仕事内容柄、開発技術的なものとはまったく無縁の状態でした。
 そんなわけでWinActor技術者として着任したばかりの頃はもう不安だらけだったんです。
 
 例えば、当初の筆者の不安はこんな感じのものでした。
 
  ①まずRPA開発の「開発」っていう言葉が怖い。
   (ものすごく難しい要求をされているんじゃないのか、、という拒絶反応。笑)
 
  ②Excelマクロもロクにわからないし、スクリプトなんて当然わからないのに。。
   Excel関数の簡単なものですら危ういレベルだけど大丈夫なんかな?
 
  ③シナリオを作成していくうえで、いろんなアプリケーションに触れるみたいだけど、
   きっとあんまり上手く操作できないよ。。
   (高倉健もビックリの不器用さ。ひ、筆者は、、ぶ、不器用なんだな、、、それは芦屋雁之助か)
 
   もう10年以上も昔の話ですが、、
   IT業界への転職後、基礎教育期間中に先輩社員から『そこでダブルクリックして。』
   と言われ、マウスの右ボタンと左ボタンを同時に押して周りを凍り付かせたのは
   今となっては良い思い出です。
 
  ④他社(お客さま)の業務自動化も行なう? ひとりでやってこい? いやいや、ひとりじゃ無理だべさ。
   (着任して約1ヶ月半後にひとりで野に放たれました。ウケる)
 
 
 

 トレーナに何かを教えてもらっても、聞きなれない言葉ばかりでもうイメージが湧かない。笑
 
  ・変数         ⇒ ん? なんか変なの?
  ・真偽値(分岐)     ⇒ 何かウソついてるの?
  ・無限ループ(繰り返し) ⇒ ん、グルグル回ってらーよ(←止め方もわかってない)
  ・クリップボード    ⇒ エクストリームスポーツかな。いいセンスだ!
  ・サブルーチン     ⇒ 帝政ロシア末期の祈祷僧ですね。これはわかります。
  etc
 
 もう『ふぁ? ( 'ω')』ですよ。挙げていったら本当にキリがないくらい。
 馴染みのない言葉のオンパレードです。まったく馴染みが無いよっ、ハハッ!(某国際的ネズミの口調)
 
 初級研修で学んだ「画像マッチング」や「文字列送信」で対処できない場面にもすぐに遭遇します。
  『ノードには、、クリップボード? やっぱり言葉が・・・』
  『ライブラリには、、いや、数多いな。。』 ← ちなみに当時の Ver.4.3 に検索機能はなく、フォーラムもなかった。
  『わかった!これは自動化できないパターンだ!』 ← そんなことはまるでない。
 
 筆者はこんなとき、とにかく「エミュレーション」操作に身をゆだね、キーボード操作に明け暮れます。
 (後のKotaコラムの起源である・・・・なんてことはまるでない。)
 
 とにかく『やりたいことはあるのに、やり方がわからない。。』という状況だけが、
 ガラスの仮面さながら毎日つづきました。
 
 そんな最中、同期のWinActor技術者には開発畑からやってきたような猛者(バリバリの技術者)も
 複数名おり、『WinActorは簡単だね』の一言に劣等感・焦燥感・出遅れ感も全力全開。
 今思えば "いい期間だった" と感じますが、当時はとにかくつらかったです。 笑
 
 
 

 自動化するためにはRPAツール(WinActor)を使いこなさなければいけませんよね。
 RPAツールを使いこなすためには機能(ノードなど)を覚えなければいけないし、
 機能を覚えるためにはそれなりの時間やトレーニング(反復)が必要になります。
 
 確かにその通りかと思います。
 ただ、RPAの本来の目的ってなんでしょうかね?
 
  ・ヒューマンエラーを防止する(同じミスを繰り返さない)
  ・リードタイムを短縮できる
  ・教育投資を低減または不要にする
  ・業務手順の変更が容易になる(シナリオメンテは発生するも社員再教育のコストに比べれば、という話)
  ・機微情報を機密に処理できる(逆に何をしたか見えづらい部分もあるかも)
  ・24時間365日フル稼働(時間外稼働を抑える。しかも文句のひとつも言われない:笑)
  ・人間関係のトラブルを発生させない(個々のスタンスでぶつからない)
  などなど、他にもたくさんありますね。
 
 でも、一旦 目先の目的としては、単純作業を人の手を煩わせずに対応し、
 人の判断を必要とする「本業に集中できる時間をつくる」ことではないかなと思ったりします。
 
 
 

 理想的な自動化(ここではシナリオだけに絞って話します)はたくさんあると思います。
 
  ・処理速度が速いシナリオ
  ・処理に失敗しない(エラーが起こりにくい)シナリオ
  ・ある程度、予期しないダイアログ表示にも対処できるシナリオ
  ・無駄なロジック(遠回りな処理内容)がないシナリオ
  ・画像マッチング・エミュレーションを使用しない(端末を選ばない)シナリオ
  ・ファイル名に左右されないシナリオ
  ・ウィンドウタイトルの変化にも動じないシナリオ
  などなど
 
 
 ハッキリ言います。 『それはあとででいいです』
 
 
 なかには会社・上司からの期待(圧力みたいなもの?)を感じながら
 RPAの対応をされていらっしゃる方もいるかもしれません。
 
 ですが、ベテランのシステム開発経験者であっても
 一両日では身に付けられないものに入門者さまは挑戦されています。
 (ちなみに、筆者は諸々単独で対応できるまで丸2ヶ月かかりました。。)
 
 最初は研修で学ぶような、
 「WinActor ~画像マッチングと文字列送信と、時々、エミュレーション~」で充分です。
 どんなに不格好な(自分ですら、なんかおかしいと感じる)形でも、
 "ボタンを2回押して、とりあえず画面遷移できた" とか、
 "シナリオを3回実行すれば、1回は最後までいける" などでまったく問題ありません。
 
 一通りの流れができたあとに、もっと "理想的な自動化" につながるよう、
 シナリオ(ノード)のアプローチ方法を変えてみたり、待機処理を調整したり、
 同志のフォーラムユーザーさんに頼りながら、少しずつブラッシュアップしていけば大丈夫です。
 (はじめはライブラリの多さに圧倒されたりしますが、概ね 3分の1くらいしか使わない印象でしたね)
 
 特に自分に厳しく完璧主義だったり、誰かと比べてダメな自分を責めて落ち込んだり、、
 そんな真面目な頑張り屋さんほど、惜しくも諦めてしまうような傾向が多いように思います。
 小さなワンステップだけでも進めた自分、最初の成果(のようなもの)を出した自分を、ご自身でちょっとだけ褒めてみませんか?
 
 
 

 "システム開発" と "RPA開発(シナリオ作成)" では、そもそも観点や成果物が異なると思っていますが、
 イチからプログラミング(言語)を学んで何かを作り上げる従来の "システム開発" に比べれば、
 システムそのものは変わらなくとも、プログラムのパーツ(ノード)をパズルのように並べて、
 日本語表示のプロパティ画面に日本語で設定していく "RPA開発(シナリオ作成)" の方が
 はるかに習得が早く、人を選ばないと言えます。
 
 ただそれでもロジカルな思考と仕組みづくりは必要になってくるため、
 筆者と概ね同じようなスタート地点(滑り出し)だった方にとっては、
 最初は戸惑うことが多く、決して "簡単" なものではないとも言えます。
 
 スクリプトなどに詳しい利用者さまが、その知識・技術を活かして
 更に有意義な業務自動化・効率化を実現させていくのはとてもすばらしいことです。
 (ユーザーフォーラムを閲覧していると特にそう感じます)
 
 「RPAは誰でも簡単にできますよ」なんていう営業トーク(クロージング)は未だに
 腑に落ちませんが(笑)、筆者自身の経験(体験)として思うところもあります。
 
  『おや、WinActorのオペレーションってけっこう優しいな(親切だな)』とか。
  『少しつづけてると変数なんかの概念が自然に理解できてくるなぁ』とか。
  『シナリオ作成上、スクリプトの知識習得はベターであれど、マストでは無いんだなぁ』とか。
  『RPAのコラムにイルカの絵は必要ないな』とか。笑
 
 ですので、わからない状態で全然かまいませんので、イチ経験者としてはダマされたと思って(笑)
 2ヶ月くらいは WinActorに触れ続けてほしいと思っています。 
 
 
 ところで、皆さまは『遊戯三昧』(ゆげざんまい)という言葉をご存じですか?
 筆者が大好きな禅語のひとつです。
 決して "遊ぶのチョー楽しい" とか "マグロ大王(木村清)の赤身は一味違う" みたいなことではないですよ。笑
 『遊戯三昧』は、"「楽しいことをする」のではなく、「することを楽しむ」" という発想です。
 
 RPA が AI などと益々連動することで事務作業の在り方も今後ガラっと変わっていきそうな気もしますよね。
 ご自身で望んだかどうかに関わらず、そういうまだまだ将来性もある RPA開発に携われているのは、
 とても「幸運」なことのようにも思います。
 
 筆者と同じように、不安に感じておられる WinActor入門者さま。
 是非、その不安も今は楽しんでみてください。
 
 
 
さてさて、、
 
かなり長文なうえ、取っ散らかった文章になってしまいました。お恥ずかしい限りです。。
(これでも半分以上 削ぎ落したんですけどね、、、簡潔な文章で想いを伝えるって難しい。笑)
腱鞘炎になるのもイヤだし、山口百恵さながらそろそろ筆を置きます。
 
筆者の拙い過去コラムも含め、
最後までお読みくださった方、今までコメントや "いいね(共感)" をしてくださった方、
本当にどうもありがとうございました。
他ユーザーさんとの交流はほんの少しでしたが、あたたかい感じの方が多くてうれしかったです。
もしご縁があれば、また何かしらの形でお会いいたしましょう。
 
バイバイっ (^ー^)ノ
 

 

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