【WA0188】Ver.7.5:新しくなった画像マッチングを使ってみよう ~複数ファイル指定~
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以下に掲載のコラムにて、Ver7.5.0で新しくなった「画像マッチング」の基本設定についてご紹介しましたが、
今回は[詳細設定]タブでの複数ファイル指定を行ってみようと思います!
★【WA0186】Ver.7.5:新しくなった画像マッチングを使ってみよう~基本設定~
通常はプロパティ画面中央付近に表示される画像上で赤枠等を設定して操作対象を指定しますが、
事前に保存した画像ファイルを指定することで、実行時にマッチング画像を取得して操作対象を探索することができます。
※上図の「実行時にマッチング画像を取得」にチェックを入れ、ファイルパスを指定する方法。
詳細は下記のコラムにてご確認ください。
★【WA0043】「画像マッチング」のマッチング画像をファイル指定してみよう!
上記方法はこれまで一つの画像ファイルしか指定することができませんでしたが、
Ver7.5.0からはマッチング画像の指定方法として「ファイル」か「フォルダ」を選択できるようになったため、
「フォルダ」を選択してフォルダパスを指定することで、フォルダ内にある複数の画像ファイルを参照できるようになりました!
では、ユーザーフォーラムの画面右側に表示されるマイメニューの中から
右上のサークルボタンを探すシナリオを作成して試してみようと思います!
今回は、一つのWinActorを複数ユーザが利用する際にユーザごとに表示倍率が異なる場合を想定して
事前にサークルボタンの画像ファイルを表示倍率ごとに取得して保存しています。
画像マッチングのプロパティ画面が変わり、設定項目がタブで分けられていますが、
[基本設定]タブのウィンドウ識別名の設定は必須なので、まずはそこから設定していきます。
今回は指定した画像ファイルと同じものが操作対象画面にあるかどうかを判定するため、
アクションは【状態チェック】、状態取得結果はチェックした結果を格納する変数として【結果】と設定しています。
画像ファイルと同じものがあれば「true」、無ければ「false」が上記の変数に格納されます。
次に[詳細設定]タブを設定していきます!
「実行時にマッチング画像を取得」にチェックを入れ、パス指定マッチング画像の指定方法で「フォルダ」を指定します。
マッチング画像パスの欄に、事前に画像ファイルを保存したフォルダのパスを設定して更新します。
上記の設定で実行すると…表示倍率100%と150%どちらの場合でもファイル指定した画像をしっかり探索してくれます。
ちなみに…上記の設定のまま表示倍率を125%にして実行してみると、、
マッチング画像が見つからずに状態チェックの結果が「false」となりました!
今回は表示倍率で試してみましたが、下図のようにカーソルを当てると色が変わるなど、
同じものでも状態が変わる部分をマッチング画像として指定したい場合は、
変化前と変化後の画像ファイルを事前に保存しておくと、変化によるエラーを防ぐこともできます。
※注意点※
フォルダ内の複数の画像ファイルを参照する際のマッチング率は固定となります。(今回の検証時は90%で設定)
画像ファイルによってマッチング率を変更したい場合は、画像マッチングノードを複数使用してください。
以上が複数ファイル指定の設定方法となります~!
画像マッチング等のウィンドウ識別を必要とするノード・ライブラリを使用する際、
シナリオ作成環境と実行環境は揃えていただくことが基本となりますが、
ユーザごとに画面設定が異なる等で揃えることが難しい場合は、複数ファイル指定をお試しいただければと思います。
【動作検証環境】
WinActor Ver.7.5.0
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