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こんにちは、NTTデータ WinActor技術支援チームです。
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ここ数ヶ月で、Ver.7.5.0リリース → バグフィックスバージョンのVer.7.5.1リリースがありましたが、
新バージョンの登場により古いバージョンのサポートが終了する等の変化もあるため、
バージョンアップに関するお問い合わせは途切れることがありません。

そこで今回は、WinActorをバージョンアップした際の既存シナリオの注意点をご紹介していこうと思います!

★前提として…★
WinActorは上位互換であるため、基本的に下位バージョンで作成したシナリオは、
上位バージョンでも問題なく動作する傾向にあります。
しかし、バージョンアップの影響により既存シナリオの調整が必要になる場合もございます。

主な注意点は2つありますので、それぞれ紹介していきます!

 ●処理速度向上の影響
  バージョンアップによるWinActorの処理速度向上の影響で、
  下位バージョンにて作成したシナリオが正常に動作しない場合、
  待機系ノードを追加して待機時間を設ける対応が必要となります。

  待機については既にコラムがありますので、以下コラムをご確認ください。
  <ユーザーフォーラムコラム>

   ・【WA0164】シナリオ内での「待機」について
   ・【WA0167】シナリオ内での「待機」について②

 ●ノード・ライブラリの改修による影響
  バージョンアップによりノード・ライブラリの改修/追加/統合/削除が行われており、
  正常に動作しない可能性がございます。
  その場合、最新のライブラリに差し替えることで動作するようになる場合もあります。
  ※手動での差し替え以外に「ライブラリ最新化」機能を使用する方法もございますので、
   詳細は、操作マニュアルの「ライブラリ最新化」項目をご確認ください。

  (例)

  上図の通り、同じライブラリですが新バージョンでは改修が行われライブラリ自体のバージョンがアップしています。
  ※既存シナリオ内の同じライブラリのバージョンが勝手に更新されるということはありません。

  また、新バージョンのWinActorで既存シナリオを改修していくと、
  旧ライブラリと新ライブラリが混在することになるため、その点の注意も必要です。
 (新ライブラリで項目が追加されたことで、同じライブラリでも新旧で設定内容に違いが出る等)

  (例)

  Ver.7.5.0以降では「画像マッチング」実行時のオレンジ枠(ハイライト枠)が
  消えるまで待機してから後続の処理に移行するよう改修が行われています。

  その影響により、WinActorメインメニューのツール>オプション>実行タブで
  『ターゲット枠を表示する』にチェックが付いている場合、
  画像マッチングの動作に影響して処理速度が低下する場合があることを確認しています。
  上記は「ターゲット枠を表示する」のチェックを外すことで回避可能です。

  画像マッチングを多用しているシナリオでは実行時間が大幅に増える可能性がありますので、ご注意ください。

以上がWinActorバージョンアップ時の既存シナリオに対する注意点となりますが、
バージョンアップ後にどういった対応が必要になるかは、実際に検証して確認いただく必要がありますので、
Ver.6→Ver.7、Ver.7.X.X→Ver.7.5.1等、どのバージョンからのバージョンアップでも
事前に評価版を用いて既存シナリオの動作確認を行っていただくことを推奨しています。

※新しく追加された機能や改修の内容については、
 以下ページからリリースノートや「改善の一覧」資料にてご確認いただけます。
 <参照>公式HP(※本ページ以外のページに遷移します。)
  ・WinActor 製品資料一覧

【動作検証環境】
WinActor Ver.7.5.1

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