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こんにちは、NTTデータ WinActor技術支援チームです。
いつもユーザーフォーラムをご利用いただき、ありがとうございます。

今回は、自動記録の方法について紹介していこうと思います~☆

今回のコラムはこんな方にオススメ!
 ・自動記録を知らない方、初めて聞いた方
 ・社内でWinActorの使用者を育成されている方
 ・自動記録を利用したことはあるが、うまく使いこなせていないと感じている方

ユーザが操作対象画面に対して行った手動操作を、WinActorが記録してシナリオ化することです。
記録できる操作は、入力欄へのデータ入力操作、ボタンのクリック操作、
プルダウン項目の選択操作、チェックボックス欄へのチェック操作となります。

自動記録を行う際は、ターゲットボタンを押下して操作対象画面を選択することで
WinActorが対象画面に合ったモードを自動で選択してくれます。(手動でモードを変更することも可能)

手動でモードを選択する場合は、以下の7つのモードから選択してください。
「Chrome モード」「Firefox モード」「Edge モード」
「UI オートメーションモード」「イベントモード」「エミュレーションモード」「IE モード」
※記録モードによって、対象のアプリケーションが異なります。

上記に加えて、記録中に 7 つのモードを自動的に切り替える「自動切り替えモード」があります。
こちらは、別々の画面を連続で記録したい場合に使用します。(ブラウザ→電卓、など)

※各モードの詳しい説明はマニュアルをご参照ください。 (操作マニュアル-「1.7.2 記録モードの種類」)

・実現したい操作に適切なノード・ライブラリを探す必要がないので、初心者の方でも使いやすい♪
 ※Webシステムを操作する場合は、まず自動記録をお試しいただくことをオススメします。
  操作対象画面によっては自動記録ができない場合もあるので、
   その場合は、ノード・ライブラリを探してシナリオを作成する流れで挑戦してみるといいかな~と思います。

・手動での操作を記録するため、クリック箇所を誤った場合などの不要な操作も記録されてしまう。
 ※操作に手間取った時間も全て記録されるため、7つのモードの中でも特に「エミュレーションモード」は
  不要な操作や待機時間を消すなどの修正に少し手間がかかります。

■自動記録を行う前に必要な事前準備

 ☆拡張機能の導入
  「Chrome モード」「Firefox モード」「Edge モード」でブラウザに対して操作を行う場合、
  拡張機能が必要なので事前に導入して有効にする。
  <参照>【WA0074】ウィンドウ識別でXpath操作できるようになりました(Ver.7.4)
  ※上記コラム内の事前準備①、➁をご確認ください。

 ☆オプション画面の設定
  自動記録時のWinActorの詳細な動作設定を行うことができます。
  ┗設定箇所:ツール>オプション>記録タブ

 ・変数を自動生成する:自動記録時に変数名を自動的に決定し、変数一覧に追加します。

  不要な変数が作成されないようチェックを外すことをオススメします。

 ・画像キャプチャをする:補足情報として画面のイメージを保存します。

  記録の度にイメージ画像が保存されるため、シナリオサイズが大きくなるというデメリットがありますが、

  シナリオを修正する場合に、修正箇所の画像が確認できるというメリットもあります。

  上記をふまえて、ご利用状況やお好みに合わせて設定いただければと思います。

 ・記録時にWinActorの画面を小さくする:自動記録時、WinActorは記録停止ボタンと記録モードのみの表示となります。

  自動記録中は画面が小さく表示されるのでライブラリが生成されているか確認できないため、チェックを外すことをオススメします。

  ※同オプション画面内「編集タブ」の[ターゲット選択時にWinActorの画面を消す]だと、

   ターゲット選択時のみWinActorの画面が消え、ターゲット選択後は自動で元の表示に戻るので編集タブでの設定がオススメです。

■操作手順

1)ターゲットボタン(記録対象アプリケーション選択)を押下して
   操作対象画面上にカーソルを合わせるとオレンジ枠で囲まれます。
   その状態で画面上(タブやタイトルバー等)をクリックすると自動で記録モードが選択されます。

2)記録モードの横にある記録ボタン(赤丸)を押下すると、記録が開始されます。

3)操作対象画面上で入力欄への入力など任意の操作を行うと、
  操作を記録したライブラリがグループ化され、フローチャート表示エリアに表示されます。

4)任意の操作が終了したら、記録停止ボタンを押下します。

5)表示されたグループごと、シナリオの[開始]と[終了]の間にドラッグ&ドロップで配置します。

■記録できない場合

 ・拡張機能がインストールされていない、もしくはインストール後に有効になっていない場合
  ⇒インストールされていない場合は、マニュアルに記載の手順にてインストールしてください。
   <参照>WinActor_Chrome 拡張機能インストールマニュアル(Edgeについても左記マニュアルに記載あり)

  有効かどうかについては、ブラウザの右上にある拡張機能マークから確認可能です!

 ・拡張機能をWinActorのメインメニュー以外(ストアページ等)から直接インストールされた場合
  ⇒WinActorのメインメニューのツール>拡張機能インストールからインストールされていない場合、
   ブラウザへ連携するためのレジストリが生成されずエラーが発生いたします。
   手順の詳細はマニュアルに記載がありますので、必ずマニュアル通りにインストールしてください。

 ・WebDriverによって起動されたブラウザに対し、自動記録しようとした場合
  (WebDriver経由ではユーザ情報が反映されないため、拡張機能が入っていない状態で起動します。)
   ⇒手動、もしくは拡張機能で起動した画面に対し自動記録を行ってください。

 ・手動で立ち上げたブラウザだが、拡張機能が非活性になっている場合(Chromeのトップページ等)
  ⇒拡張機能が非活性のページに対して自動記録を行うことはできないため、
   そのようなページの場合、手動で部品(ライブラリ)を選択してシナリオを作成する必要があります。

 ・セキュリティソフトが記録の邪魔をしている場合
  ⇒上記のような注意点には当てはまらないが、自動記録ができないという場合は、
   セキュリティソフトが自動記録の邪魔をしている可能性があります。
   可能であれば、セキュリティソフトを一時的に無効にして自動記録が可能か試してみてください。
   セキュリティソフトの無効化で自動記録が可能だった場合はセキュリティソフトの設定を確認し、
   「例外設定」のようなものがあれば、WinActorを例外として登録してください。

 ※なお、上記以外が原因となり自動記録ができない場合もありますので、

  操作マニュアル「1.7.11 記録できない場合」もご参照ください。

【動作検証環境】
 WinActor Ver.7.4.4

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