WinActorアンバサダーコラム Vol.1(関 尚弘)
2017年2月4日朝6時。
場所はなんと合宿先の富山県黒部市内の温泉大浴場の浴槽。
「UMSツール(WinActor)の営業さんをご紹介いただけませんか?」
NTTグループの役員さんにお願いしたのが、古河電工グループでのRPA活動の始まりです。
皆さま、はじめまして。2021年12月にWinActorアンバサダーに就任した関です。
初回ですので、自己紹介と今後このコーナーで書いていく内容に触れたいと思います。
自己紹介
1989年に社会人になりました。先輩アンバサダーの澁谷さんより18年も昔です(笑)。当時パソコンは課に1台。仕事のキーアイテムは電卓・そろばん・紙・電話・FAXでした。1人1台になったのは1995年にWindows95が発売されてしばらくしてからのことです。工場の生産管理課にいた私はそこでExcelマクロに出会いました。何時間もかかっていた集計や分析作業がマクロ実行で自動的に進むことに驚き、そしてワクワクしました。そればかりか、効率化した時間で、工場の改善活動に時間を割くことが出来るようになり、増産&利益改善にも貢献できたのです。Excelマクロで「これが改善の本質だ」という成功体験をすることができました。
実はこれが私にとってのEUC(End User Computing)の始まりです。
RPAとの出会い
1998年情報システム部に異動してからは、大型プロジェクトに携わるようになり、自分の業務でマクロを扱うことは無くなりました。その後、採用課長、経営企画室を経て、2016年6月に子会社の社長に就任しました。着任したのは、人事・経理・購買部門が集まり、グループの共通業務を集約し効率的に仕事を行うシェアードサービス会社です。
2016年11月、監査法人の方からRPAの話を聞きました。日本ではまだRPAがほとんど知られていない頃のことですが、一部の先進的な企業さんでは既に大きな効果を出していました。2016年12月に大角暢之さん著の「RPA革命の衝撃」が発売されました。2月に、シェアードサービス会社の経営者合宿で、NTTグループのUMSツールの話を聞きます。UMSツールというのはWinActorのことなのですが、当時はまだ、NTTグループさんの中ではRPAという用語は使われていませんでした。既にかなり広く展開されていることを知り大変な刺激を受け、同時にExcelマクロでの体験を思い出しました。元々WinActorはNTTの研究所で某商品のテストツールとして開発された由。NTTグループで広く使われていたことはWinActorを選んだ理由のひとつです。同じ2月にWinActorのデモを見てその場で発注しました。
RPAに対する考え方
「RPAは人材育成ツール」だと思っています。
でも、初めからそう思っていたわけではありません。
古河電工のCFOと2人で相談して、AI・ロボティクスプロジェクトチームを経理部門で立ち上げてから、考え方が変わっていきました。
このコラムでは、なぜRPAが人材育成ツールなのか、事例を交えてお伝えしたいと思います。
今後のコラムのテーマ
「RPAは人材育成ツール」この考え方をベースにコラムを綴っていきたいと思います。
よかったらお付き合いください。
Vol.1 自己紹介・RPAとの出会い・RPAに対する考え方・今後のコラムのテーマ
Vol.2 小さな成功体験が得られる
Vol.3 フロー図で業務改善を考えられる
Vol.4 標準化の必要性に自分で気づく
Vol.5 自組織の壁を超え、共通言語で情報交換できる
Vol.6 人前で事例発表するたびに学びが深まる
Vol.7 教え合いでより深く学び合える
Vol.8 グループで教え合うことでチームが育つ
Vol.9 発表会を企画する自主性が育つ(全員がエヴァンジェリスト)
Vol.10 グループ活動でリーダーが育つ
Vol.11 生産性が上がり、業務効率もアップ。より付加価値の高い仕事ができる
Vol.12 まとめ
変えること、かわることを楽しみましょう! Have Fun!
関 尚弘(Seki Naohiro)
古河電気工業株式会社
戦略本部 ICT戦略企画部 主席
BPR・プロジェクトファシリテーション プロフェッショナル
※2024/3/31 で退任され、プロフィール等は同日時点の情報です